パーツカタログ 350:FIG.22,250:FIG.22
No. | 部品番号 | 部品番号変更 | 250用 | 350用 | 部品名 | 在庫場所 | 備考 |
1 | 33610-07D00 | - | - | ● | バッテリーアッシ,YTX12-BS 12V10AH | - | - |
1.1 | - | ● | - | バッテリーアッシ,YTX9−BS12V8AH | - | - | |
2 | 33651-37000 | - | ● | ● | プロテクタ,170×95×3.0 | - | - |
3 | 33652-34000 | - | ● | ● | プロテクタ,30×80×2 | - | - |
4 | 33860-47D00 | - | ● | ● | ワイヤ,バッテリーマイナスリード | - | - |
5 | 41540-47D00 | - | ● | ● | ホルダ,バッテリ | - | - |
6 | 41570-47D00 | - | ● | ● | スペーサ,バッテリ | - | - |
7 | 09160-06063 | - | ● | ● | ワッシャ,6.5×22×1.6 | - | - |
8 | 09320-08021 | 09320-08007 | ● | ● | クッション,8.5×20×8 | - | - |
9 | 09125-06055 | - | ● | ● | スクリュ,6×25 | - | - |
10 | 08321-01063 | - | ● | ● | ロックワッシャ | - | - |
バッテリー | バッテリーの目的を考え容量、大きさを見直す 350cc:ユアサYTX12−BS12V10AH 250cc:ユアサYTX9−BS12V8AH(写真は古川電池FB製 FTX9-BS) RGV250γ:古川電池FB製 FT4L-BS |
バッテリーケース | お気づきだろうか? 実はスポンジの部分が初期と後期で厚さが違うのです。 250・350関係なくです。 |
バッテリーケースを外す時は要注意! | ||
車輌塗装や清掃、腐食ボルトの交換でバッテリーケースのボルトも外すことがあると思う。 一番右の写真を見ていただきたい。プラスの3に純正ビスを刺した状態だがご覧のように適正工具ではスイングアームに当たってしまうのだ。 ゴムブッシュも振動対策で入っており固くしまっているため緩めるには短いドライバーはキツイ。 私はこのPBのドライバーで外しはするがはめるのは嫌なのでボルトショップでボタンヘッドを買ってもらうことにしている。 しっかりトルクもかけられ整備に無理が無い。
Boltshop バッテリーケース用<セット21> |
スターターボタンを押し、シートの下で「カタカタ・・・」いったらBattあがっているかも?
11VくらいまでBattの電圧が低下した場合、セルモータが回らず、励磁するRy接点がエンジン始動しないためカタカタ音を立てる。 もちろん、 セルモーターが回らないからクランクも回らない。 充電器を使って12V以上にしても放電してほって置いたBattはすぐに上がってしまう。 長く使うとそんなことは経験済みだろう。 諦めてBattを交換するのだが、お客さまであれば情報がなくある程度の電圧があるとBattとハーネスを確認する。 |
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ヒューズが切れていると原因が判明するまで各部テスターで対地間の導通をチェックする。 今回はエンジンが焼付き、それでも尚、スターターを回したようなので他には原因がないかも しれない。(実際、各部を不良箇所はなかった) |
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Battを充電器で充電し、車体に取り付けた時の電圧。 |
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キーをONに切替てテスター電圧が大きく下がった。 スターターSWを押しても何も動作しない。 暗くライトがついたまま。 |
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1〜2分程度でキーをOFF。 すると11Vを下回った。 負荷がなくなっても電圧が戻らないのだ。 こうなったらBattの充電能力を疑う他ない。 交換だ。 |
古河 バッテリー 比較 | ||
RGV250γ用に使われる3AH やはり容量不足でかも号では1年程度で交換していた。 |
Goose250用 8AH | Goose350用 10AH |
ユアサ バッテリー 比較 | |
Goose250 純正 8AH | Goose350 純正 10AH |
シリコンバッテリー(GreenSaver) | |
今回、Goose用としてテストするのは12V 6AH(型番:SP6-12) サイズ(L×W×H××HT)151×65×94×102〔mm〕 メーカーと連絡が取れなくなり販売中止 |
- | STD350エンジン | 新2号エンジン |
接続 | ||
始動 | ||
備考 | ガソリン、バッテリーを抜いて組立保管22号だがすんなりかかった。 γ用の4AHでも新品ならSTD350の始動は問題なく始動できるからかかったら良いなど思っていない | 90φのピストンに圧縮比13のエンジン。 これだと3回失敗すると電圧が低下し始動できなくなる。 やはり3回スターターを回してもかからなかった・・・キルスイッチを押した瞬間10.8V程度まで下がる厳しい環境で数秒置くと13Vまで電圧が戻る。 4回目で始動できた。 始動前:12.86V,始動時:14.56V この車両で始動停止を繰り返すのが一番厳しいと思う。 H19.4.10テスト開始 |
テスト1 | 8ヶ月間:放置したバッテリーで再度始動テストしたがさすがに始動できなかった。 自然放電は仕方が無いようだ。 バッテリーを充電して始動できた。 普通のGooseなら充電無く始動できただろうと思われる。 電圧値が10V下回っていたが20分程度の充電1回で元のように力強く始動できた。(2008.1.3〜1.20何度か走行テストし始動前13Vほどあり) |
2輪自動車用シール形MFバッテリーについて | ||||||||||||||||||||||||||
シールバッテリーはメンテナンスフリーバッテリーと勘違いしている人もいるがそうではない。 また、古い人間は電解液を補充しようと考えるがこれはするべきでない。(希硫酸を補充するのに量も見えない、入れる口も外しにくい、入れにくい・・・足すように作られてないのです。 電解液は確かに減ります。) 取り扱い説明書には 定期的に点検を行って下さい:1〜2ヶ月毎概観点検(ワレ、ヒビ、変形、液漏れはないか)・清掃(ほこり、汚れを水で湿らせた布で拭く)・固定金具の緩みチェック 補充電:このバッテリーは即用式ですので注液後すぐに使用できますが、次のような場合は回復充電を行って下さい。 ・保管期間が長期(1年以上)におよんだもの。 ・高温条件にて保管されたもの ・保管中に電槽蓋上面の封口シールを外してしまったもの ・冬期等の低温時に使用開始する場合 ・その他、十分な始動性能が得られなかった場合 回復充電:長期間車輌を使用しなかったときやバッテリーがあがってしまった場合は充電器の説明に従って充電を実施してください。 充電時間も決まっている:古川製を参考で載せる
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寿命を縮める完全放電 |
バイクに用いられるバッテリーはマンガン電池などと異なり、放電と充電を繰り返すことが可能だとういことはご存知の通りだ。 バイクが走っている間、バッテリーは各電装品に電気を供給し、同時に発電機により充電されている。 だが何らかの原因で充電量が放電量に追い付かないと、過放電、いわゆるバッテリー上がりを起こしてしまう。 そこで充電器などを使ってバッテリーに充電する訳だが完全に放電したバッテリーの場合、充電しても元の性能まで戻らないことが多い。1度は性能が戻ってもまたすぐ上がる癖が付いてしまう。鉛蓄電池(バッテリー)は鉛でできた極板と希硫酸とのイオンのやりとりで電気を生み出す。 そして鉛蓄電池を放電させると、極板のの表面に硫酸鉛(PbSO4)が発生する。 この段階になってすぐに充電すれば、バッテリー能力は差ほど落ちない。通常の走行ではその放電と充電が繰り返されているわけだ。 しかし、過放電したまま放って置くと、硫酸鉛が電解液中に溶け出し、再び極板に付いて結晶化するという現象が起こる。これがサルフェーションである。 硫酸鉛は一度結晶化すると不活性な状態に変わり電気を通さない壁のような存在になる。 そのため、充電しても元の性能に戻りにくくなる。 シリコンバッテリーのメリットはサルフェーションを起こしにくいところにメリット性がある。 |
充電電圧の点検 | |
充電電圧チェック | エンジンは5000rpmで固定しバッテリー端子を計測 規定値:13〜16V |
バッテリー移設・軽量
以前、掲示板に質問があったバッテリーです。
かも号のバッテリーはシートカウル内にSTDより軽量で小さいサイズ(同容量)の物を積んでいます。 |
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Gooseのシートカウルを外した方は何がされているかおおよそお解かりでしょう。 フレームをバッテリーサイズに凹型カットし、左右への移動をおさえています。 前後への移動はリアシートのロック機構を外しコの字に曲げたアルミ板でおさえます。 上下の動きはフレーム裏側に固めのスポンジを入れています。 コの字型のアルミ板を外せば、簡単に取替えできます。 | |
切り口はこんな感じです。 |
世の中には似たことを考える人がいる
11号の前オーナーも私と同じバッテリーを使用している。 しかし、ハーネスは変更していないため、こんな方法を取っている。 |
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丁度ガソリンタンクの下のスペースに収まるではないか。 かも号はシートカウル内の電装をこの位置に移動されているので思いつかなかった。 STDに比べすっきりする。 | |
上下左右に、支えの板があり、下のボルトを緩めてからでないとバッテリーを取り外せないようになっている。 言い方を変えると走行中に位置がずれたり、移動することはない。 良い改善策だと思う。うまく整理すれば、リアシート部のフレームは切り落とせるだろう。 |
バッテリーメーカーからバイク用バッテリーのテスト依頼を受けましたので報告します
(H19.3.17)PIT近くの会社から依頼があり、オートバイ用のバッテリーの販売を行なうためテストを行なって欲しいと依頼された。それはシリコンバッテリー。 航空機用バッテリに使われるタイプである。 今までの硫酸タイプと比較してどんなメリットがあるかというと @.‐40℃〜60℃まで使用可能 過酷な温度の場所でも使える。(どう?まだ朝は寒いよね。 エンジンの始動性よい?) A.充電速度は自動車用バッテリで1/2〜1/4の時間で済む。 B.自己放電が少ない。 満充電で1年放置しても80%電圧を保持できている。 C.寿命が長い。 ということらしい。 魅力的でしょ。 良ければ私も買いますし、kamoairで販売することとします。 買われた方には、ご意見を頂き(個人情報を除き)、評価もクレームも含めすべて載せるつもりです。 大型バイク用品店に置いて頂く計画があり、さらにバイクメーカーに提案していく予定のバッテリーです。 将来の車のために辛口な評価も必要でしょ。 配送はこのバッテリーメーカーにお任せしますので送料も安くできそう! 1つ1つダンボールで梱包。 よほど酷い扱いをしない限り配送時に壊れる心配はないそうです。 全車種とは云えないが複数用意しているようです。 相談できます。 |
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テストにあたり我々消費者が何を求めるか確認しておきたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これが、テストのためにkamoが頂いたシリコンバッテリーです。
(交換する上で簡単でなくてはならない) 端子がM6ボルト固定でない(アンプツールのブレードタイプ大:スクーターなどに使われる平たい板状の端子が容器端に折り曲げて出ている)ため、一般の方が簡単につなげられる様ジョイントを造るか容器を見直して欲しいと依頼した。 現状ではアンプツールを必要とする。 割り切れる方は良いが、ハーネスを加工せず、また元に戻せることが販売する上で重要と思われる。 |
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(安全でなければならない)開放された容器も見せていただいた 購入時硫酸を入れる作業がなくなるのは歓迎したい。 容器の丈夫さは市販にバッテリーと差は無いか確認する。 Gooseの場合転倒してもSTD位置ならバッテリーが削れたり砕けることは殆ど無いだろう(私も事故車を何台も見た。ダンプの下敷きにもなったがバッテリーは無事だった)。 通常のバッテリーは部屋が全部繋がっている。 しかし、この容器6つに仕切られている。乾電池の直並列みたいなもので容器上部に突出した鉛で繋いでいる。 万一角を傷つけバッテリー液が漏れても、ある程度の電圧は保たれるのか確認してみたい。 バッテリー液は硫酸でなくシリケート塩液(肥料として再処理できるもの)のため足にかかっても安全とのこと。(液を見せていただくよう依頼します。指を浸けて写真を撮ってみたい。匂いとかあるのか知りたい) Gooseではなくてもドゥカティなどエンジンの横に設置する車体もある。事故時、垂れ流すケースが充分あると考えられるし、その車両を直した時匂いが消えないのもつらい。 寝かしても使えるか確認する。 答えが返ってきました@:「シリケート塩は弱酸性です、唇のような粘膜には不可ですが、指でしたらOKです。 また希硫酸のような危険性はありませんが、口に入れることはできません。」 ブレーキフルードやバッテリー液は車体につけば色が剥げ、衣服に付けば穴が開き、皮膚に付けば発熱し、そのままにしていると腫れやただれることがあり危険です。 それに比べ安全ですね。 良いと思います。 答えが返ってきましたA:「ケースについて日本製と同等の剛性は有ると聞いてはいます。 電動バイクの転倒事故でバッテリーケースが壊れた事例は未だありません。 ドイツの電動バイク E-Max にGREENSAVERバッテリーは標準装備されています。 http://www.treehugger.com/files/2005/10/e-max_electric_1.php GREENSAVERバッテリーはヨーロッパの自動車パーツ基準 CEマークを取得しています。 http://www.greensaverbattery.com/iso/ce-iso-L.jpg 車の環境基準(ISO9001相当規格)ISO16949も取得しています。」 現代の国産自動車メーカーの取り組んでいる |
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(やはり、性能が重要)電極も抜いて見せていただいた 各電極は1mm程度の厚みがある。 国産はもっと薄い。 コンデンサーを付けるより安定した電圧をキープできるバッテリーを選ぶべきだと思うので良い。重さはというと同じ容量のバッテリーだと差はほぼ無いようだ。 STDより軽量化できるわけではない。 (メンテナンス性は重要だね)1年放置して80%保持はいいけど… 必要に応じて点検してくれという程度。 放電も少ないから季節乗りするライダーには魅力的だ。比重点検も必要ない。 通常バッテリーががんばって3年と考えると5年は長持ちでしょ。 (価格) 「安くていいものじゃないと変えたくない。」という声もあるでしょ。「定期的に点検するし」なんていっても、市販硫酸タイプ同じ価格なら?写真のSP10-12だがGooseはこのあたりだ。
楽天ユアサYTX12−BS12V10AH :希望小売価格¥15,540→¥8,980- AERO:YTX12−BS :定価\15,435→\3,600- バッテリ-総合社:ユアサYTX12−BS12V10AH:¥10,000- これらはすべて希硫酸です(350cc純正サイズ) |
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従来のバッテリー |
GREENSAVERバッテリー |
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電解液 |
希硫酸(危険物) |
シリケート塩(非危険物) |
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電極 |
+ |
PbO2 |
銅合金の焼成化合物 |
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− |
Pb |
鉛とカルシウムの焼成化合物 |
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放電能力 (8秒間) |
3−7C |
10−16C SSバッテリー(15−25C*2/3) |
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放電比較 (8秒間) |
FTX9-BS |
27−63A |
SP10-12 |
100−160A |
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FTX12-BS |
36−84A |
SP13-12 |
130−208A |
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期待寿命 |
3〜5年 |
5〜10 |
15−25CはGREENSAVER中国本社のカタログ表示数値です。
参考となる本 | |||||
書名 | 著者 | 発行年月日 | 出版社 | 価格(円) | 感想 |
オートメカニック’94.2月増刊号 車のパーツ実益知識 |
清田孝子 | 平成6年2月15日 | 内外出版 | 850円 | バッテリー分解 構造原理寿命 シールバッテリーについて 書かれている。車用だが詳しい |
オートメカニック平成5年5月別冊 ホンネで教えるGoodsCAR用品 150徹底テスト |
平成12年5月28日 | 980円 | バッテリーだけでどれだけ走れるかなど面白い |
お客さまからの問い合わせ |
Q1:グースにミニバッテリーをつけた場合まずいことになりますかね?出来るだけスカスカにしたいんですが。暇な時でいいんで、教えてください。 A1:結局のところ、電圧が低ければスターターは回らない、バッテリーの容量が小さすぎたらあがりやすい。 しかし、電圧と容量、充電などメンテナンスを考えれば(圧縮比を変えなければ)上の写真のとおりFT4L-BS(RGV250γ用)のようなコンパクトなものに交換することは可能です。当然容量が小さいので過酷な使用(短距離走行・メンテナンスフリー・放置)には向いていません。 サーキットなどに向いてます。 不安ならキックも付けてみたら。 |