オーバーホール・組立て・固定位置


FキャリパーOH
@フルードを抜く前に各ピストンを極力均等に出しておく
Aフルードを抜く
B写真のようにキャリパーを分割しピストンを回しながら外す
(写真は組み立ての流用)
コンプレッサーを使うときもあるが、フルードが飛び散ると危ない。(もし行う際はウエスやタオルに包んで行う)
C分解したキャリパーを清掃
Dねじ山が痛んでいないか確認
オイルシールは手前がすぐに抜けるが奥が抜きにくいだろう。
写真のような針金的な工具を使うと楽に取れる
綺麗に清掃したキャリパーを組み立てる時にサービスマニュアルでは新品のオイルシールをブレーキフルードで清掃し、そのまま組み立てている。
フルードの潤滑はあるもののピストンを入れたとき滑らかに入っていかない。 そこで活用するのがCCLのMR20(手に入るところは少ないですが守山商事で売ってます) オイルシールに清掃後満遍なく塗っておくと軽く入っていく。
ピストンを入れた後、なじませるため、ブレーキピストンのブレーカーなどで回転させると良い。 後は規定トルクで組むだけです。 キャリパーのOHは大変だと思いがちですがノウハウがわかれば難しい物ではない。 本来整備士が行なうべきところなのだがマニュアルも見ずに行なう整備士がしっかりしたトルク管理で行なっているかというと疑問である。(聞いたら大体同じと応えるのが関の山だろう)

お客様からの情報
稲妻のブレンボキャリパーのピストンがグースの物(フロントキャリパ)と同形でボルトオンでナカナカ軽量化になります。 現在はリアキャリパーピストンの樹脂のものを探していますがK社のSS系で合うものがありそうで仕事しながら密かにデータ収集しています。
kamoairでも、購入し調べました(以下の通り)
(小サイズ側)
若干、イナズマ用ブレンボのピストンは短いですが径は同じなため、確かに活用できます。 Goose用は錆びますし、左図のように軽量化できます。 イナズマ用はアルミ製です
(大サイズ側)
形状は同じです。
ただ、問題となるのは、キャリパー本体のバイパス用オイルシールが付いていませんでした。 Goose250用のパーツカタログでは単品販売されていますので一緒にお求め下さい。

ブリーダー
Goose用は錆びる。 そう思い、ステンレスを探したが無いようだ

一応色違い(シルバー)は59121-01A00 SV1000あたりで使っているものだ。

シール(ピストンシール,ワイパシール)
Goose用に用意された2種類のセット

59100-29830
59100-32841

品番が変わっただけ?

RキャリパOH
パッドピンは固着し抜けない。 キャリパー本体のボルトもひどく錆びている。 こうなる前に手入れは必要だ。 自分のは効くし問題ないなどと思っているかも知れないが私のところでO/HするGooseキャリパによくある。 こうなってからでは大変手間がかかるからだ。 以降をみてこうなる前に清掃して欲しい。
ピストンを極力出した状態にし、古いフルードを抜く。
10mmボルトを2本抜き、キャリパーを分割
ブレーキパットを抜き、ピンをウォーターポンププライヤーで回しながら抜くことにしたのだがピンが折れた。 短くなったピンを潤滑油を垂らしながら回し抜く。
ブレーキピンは何とか抜けた。 抜いた穴を清掃し、ピストンを抜くのだがピストンを回すことがハンドツールでは固くて出来ない。
抜けないときは手で抜くのを諦め、エアーを使う。 余分な穴を指で塞ぎ、ダスターのゴム製のノズルを付け押し付ける。エアーを送り込むと勢い良くピストンが飛び出す。 残ったフルードも飛び散る。 そのため、ウエスを敷き、顔は極力ガードする。 フルードがかかったら、即洗浄してください。 (エアーで抜く方が簡単ですが慣れても危険です。 使用しないで抜ける場合はこの方法はお勧めしないが、お店で行う方法です。 ピストンを傷つけにくい点ではメリットがあります
ピストンが動かなくなったリアのキャリパー。 2つに分割するとフルードのバイパス部に固形物がたまっていた。 丁度竹串が入るサイズの穴。 竹串の頭を軽く裂いてつぶし、ブラシ状にしてパーツクリーナーで磨いてみた。
ピストンブレーカーでは固くて外せない。 今回ピストンも交換できるのでフィッティングボルト側は細めの寸切ボルトで叩き出した。 反対側も何とか外れた。 オイルシールは固く硬化(結晶化したフルードが多く付着)
今まで使うことが無かったキャリパー用ホーニング。 面が荒れていたので始めて使った。

ピストン、シール類は新品にし上と同様に組んだ
フロントは形状が変わらないかリアは内側に溝があるタイプになった(H21.1)重さを測り忘れた・・・

リアブレーキの鳴き止めとして付いているシムについて
パーツカタログをお持ちの方はお気づきだろうが(初回版は載っていない)フレームNo.102930以降からパーツの品番及びパーツの変更がリアブレーキに関してされている。

後期型シムはステンレス
前期型シムは錆びやすく表面をヒビニールコーティングしてある
鳴き止めのシムだがフレームNo.〜102929までは鉄にゴムコーティングのL字タイプでフレームNo.102930〜ステンレスのコーティングなし(ピストンと当たらないタイプ)に変わっている。ブレーキパット自体が錆びるのでメッキがかけられたブレーキピストンも錆びる傾向が後期型の方が酷い感じだ。 鳴き止めの硬化も正直言ってどちらも薄い。

シール類のセット方法が違う。 しかし、あえて全種類購入してみたが物が変わるわけではない。
写真No 品番 品名 備考
59371-33420 シム 〜F.No.102929
59381-20C00 シム・アウタ F.No.102930〜

キャリパーピストン清掃(応用編)O/Hせずに清掃する
ピストンのサイズが大凡判ると何処まで出したらピストンが外れるか判る。 外れる少し前で止め、ピストンを回転させることで狭いところの汚れも取れますよ。

ブレーキフルードテスター 
ブレーキフルードの交換を行う際、自分の車両に関していえば汚れてきたり距離を考え交換していたのだがお客さまの場合それなりの理由が欲しい為オイルの酸化を測定するブレーキフルードテスターを使うことにした。
緑は酸化レベルが0.5%程度でOK、黄色が1.5%程度で6ヶ月程度で交換、赤が3.0%以上で交換を示している。
実際のお客さまの汚れたフルードでテストすると緑のランプ。 酸化レベル的には問題ないことになる。 予算があまれば交換したい色ではある。
上のとは別の車体です。 DOT-4がこれほど茶色(黒というか焦げ茶)なのはめったに見ない。 テスターを入れるとやはり赤。 即交換要です。
その時のついていたパーツがしたのようでした
上の赤いサインの車体は蓋やベロー等はDOT-4の結晶化した粉が、キャリパーには何かの卵らしきものが産み付けられていた。 フロントのパットは変えてから間もないがフルードの交換もキャリパーやピストン側の清掃は一度もしていないようだった
フロントブレーキは苦戦しながらもピストンは出すことが出来た。ここまで出ればOHは比較的楽だが、リアはマスターシリンダーのピストンから油圧が送られていないようでブレーキが掛からない状態だったようだ・・・始動したが乗らなくて良かった。(H20.8.12)

OHは別途書こう。

粉体塗装後組み立て
こちらでマスキングして塗装会社で塗装をしてもらったのだが、構造を理解して塗装している訳ではないので安全に使えるように高圧エアーによる通チェックやねじ山に塗料が入っていないか確認するためタップを通してみる。
マスキング剤などが取り除かれていないものがないか?バリはないか。 ねじ面は平らか。 デザインナイフで整える
折角キャリパ本体を綺麗にしたのでブリーダも交換
ゴムキャップはひび割れがないか確認しタービン油で磨いた
フロントはイナズマのアルミピストンに交換。リアはピストンに錆が出ていたので中古ではあるが綺麗なものに交換した。 ボルトも腐食がみられるため全部交換

キャリパーの剛性と重さ
 制動距離を短くするため、ブレーキキャリパーは剛性が高く、軽い方が良い。 ブレーキ単体として考えると矛盾した考え方に聞こえる。 軽くするのは車両全体の重さを考えればよいでしょう。 しかし、剛性が高く軽いキャリパーも存在する。 ヤマハのR1の前後のキャリパーは一体鋳造である。 コストはかかるがGooseのSTDより剛性は高いし軽い。 レーシングタイプのキャリパーは極端に軽い。 ピストンもチタンで出来ている場合がある。
bremboレーシングキャリパー
リアキャリパー
重さ:約1150g(フルードなしの状態)
アクスル固定:幅/外形/内径=26/45/17mm
トルクロッド固定:幅/外形/内径=15.8/30/10.3mm
Goose STDピストン
外径(mm) 内径(mm) 高さ(mm) 重さ(g)
フロント 30 22.5 22.6 67
フロント 34.85 38.3 22.5 67
リア 38 30 21.75 104
 パーツリストを見た感じではGooseのピストンはセット販売しか出来ない。しかもフロントのピストンは要注意。サイズ指定しないと品番が書いてないため間違って届く可能性がある。

品名 STD品番 適合車種 備考
ブレーキバット(F) 59130-38C00
(左右共通)
RGV250γ〜’94
RG125/200γ’91〜
GSX400SN刀’92〜’00
GSX−R600’98〜’03
GSX-R750’00〜02
SV1000/S’03
TL1000S'97〜’01
ウルフ250
バンティット400’89〜’99
・GPZ900R(’90〜’94)・ZXR750
・ZXR400/R(’89・’90)
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   〃    (R) 69130-05C20
(左右共通)
ZZR1100D・ZZR1100・ZRX750/R('89〜)・隼・GSXR1100/W
・TL1000R/S・イナズマ・Bandit400・GSF1200

‘99‘00 GSX1300R隼、 ‘98〜‘00 イナズマ1200、 
‘95〜‘99 GSF1200/S、 ‘00 バンディット1200/S、
 ‘86〜‘92 GSXR1100、 ‘93〜‘99 GSXR1100W,
 ‘98〜‘00 TL1000R、 ‘97〜‘00 TL1000S、
 ‘96〜‘99 RF900R、 ‘96〜‘00 GSF750、
‘89〜‘00 GSX750F、 ‘85〜‘87 GSX750R/R、 
‘88〜‘91 GSXR750、 ‘89 GSX−R750R、
 ‘92‘93 GSXR750W、 ‘94‘95 GSXR750SPR、 
‘96〜‘00 GSX−R750、 ‘99‘00 SV650/S、 
‘85‘86 RG500/400ガンマ、 ‘91〜‘94 GS400E、 
‘92〜‘99 GSX400Sカタナ、 ‘86 GSX400Xインパルス、
 ‘84〜‘87 GSX400R、 ‘88 GSXR400、 
‘89〜‘95 GSX400R/SP、 ‘93〜‘00 RF400F/RV、
 ‘98〜‘00 SV400/S、 ‘97〜‘00 イナズマ400、
‘94〜‘00 インパルス400/S、 
‘89〜‘99 バンディット400/V/VZ/リミテッド/リミテッドV、
‘92〜‘00 グース350、 ‘90〜‘99 ACROSS、 ‘89 COBRA、
 ‘85‘86 GF250/S、 ‘87〜‘89 GSX250R/SP、 
‘91〜‘99 GSX250Sカタナ、 ‘83〜‘87 RG250ガンマ、 
‘88〜‘89 RGV250ガンマ、‘88〜‘90 WOLF250、 
‘92〜‘94 グース250、 ‘90〜‘99 バンディット250/V/VZ
のリアパットにつかえます。
‘84 GSX400FW、‘84‘85 GSX250FW、‘83 RG250ガンマの前後パットにつかえます。
 ‘84‘85 GSX750S3のフロントにつかえます。フロントダブルディスクは2こ必要です。 
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