エンジンブリーザー
 Goose250はエアクリーナの下部をブリーザーとして利用しているのはご存知ですよね。 しかし、エアクリーナーケースは左右の分割パーツを組み合わせてあるだけですから、吹き上がったオイルがにじみ出て、クランクケースにシミを作ることがあるようです。 それだけならば問題ないのですが、バッテリーの下に設置されたスターターSWが油まみれで汚れているのを250cc中古車では良く見ますね。 私は購入直後この方式が気に入らずキジマのアルミタンクを別に取り付けていました。 350ccのブリーザータンクを購入するなどして別体化するとよいでしょう。 GooseやDRのエンジンはSACS方式を採用されエンジンがかかっている間はオイル循環が常にされておりクランク内の圧力変化も大きく、ブリーザは飾り物ではありません。 大量に噴出します。 
 左図はGoose350純正ブリーザータンクです。 エンジン上に固定するのですがフレームは250ccと350ccは共通で250ccでもボルト2本で固定できます。
 接続ですが350ccSTDは1にエアクリ接続・2にエンジン:ブリーザーパイプ接続・3にオイルタンク接続となっていますが250ccはシリンダーヘッドカバーとオイルタンクが接続されているためこの間に3又をいれて3に接続するか、3は盲蓋をつけて封します。 エアクリーナーを外した場合1からホースで車両後部まで伸ばします。

350のレイアウト図
breather02.jpg削除


ちなみにかも号のはこんな感じです。
エンジンブリーザー〜タンクの間はシリンダーヘッドの近くを通すためアルミ配管を作りました。 軽量化にもなりました。 ブリーザータンク吸気・排気口からホースを伸ばし銅チーズで1本にしてシート後部から出すようにしています。

【ご質問を頂きました】
Q1:350ブリザータンクを取り付ける際、250の場合ふさいでしまうか、バイパスを作ってエンジンに返すとか、細いパイプの件で教えてください。(私の場合細い取り出し口にホースを付けてドレンのようにしています。)
Q2:走行すると白く濁ったような物体が貯まるのですが(本来のドレンにも同じような物体が貯まっています)これって何ですか?結構貯まるものでしょうか?それとも何か管理が悪くてオイル内に混入したものでしょうか?宜しくお願いします。
A1:「」のホースについてのことですね。 250ccはシリンダーヘッドカバーにオイルタンクの圧力を逃がすブリーザーパイプがあり、オイルタンクと細いホースで連結されているのです。(350にはシリンダーヘッドにパイプがなく、350ccはホースを「」につなげているんです。)
@Y字のジョイントをつなげる。(東急ハンズ等で買える理科の実験道具です)
Aお客さまのように「3」を湿気が入らないように塞ぐ。
Bシリンダーヘッドカバーのパイプを湿気が入らないように塞ぐ。
銅チーズと呼ばれるもの。
」には6mm「」・「」には12mm良さそう。 フレアにすればT字ジョイントになりますね。
Y字ジョイント
」に合うのは“Y2”と書かれていました。
実験予定
(忘れてる・・・)
A2:上の350のホースレイアウトの「ブリーザーチューブNo.1」にクリアーホースをつけると確認できますね。 勢い良くエンジンからと出されるオイルが、ブリーザータンク及びホースの空気と混ざり合うわけです。 それでオイルが白く濁って見えます。 STDで取った軽減策は「ブリーザージェット」をつけたことです。250ccにはエンジン側、350には「」についています。 しかし、何時までたっても、オイルの色に戻らなかったりする場合、湿気を多く吸い込んでいることが考えられます。 ビーカーに使っているオイルを注ぎ、水を加えかき混ぜると良く判りますよ。

<意味のないブリーザーホースの一例>
メーカーは伏せて起きますがオイルタンク給油口にブリーザーホースを取り付けるといった意味のない商品が販売されていました。  すでにエンジンブリーザーではない上にオイル循環ロスとなる。 オイルクーラーでかも号の油冷系統を紹介しているがオイルクーラーからの戻りでオイルタンクにも確かに圧力はかかるがちゃんと圧抜きはSTDで付いており、それ以外の圧抜きは送油ポンプや潤滑ポンプの妨げになる。 現在も付けているなら外した方が良いだろう。
お客さまからの問い合わせ
Q1レース仕様になっている私のグース350は、レギュレーションによりブローバイガスのオイルキャッチタンクから伸びる、ブリザーパイプをキャブの吸い口のところへ向けてあります。 以前までは2stに乗っていて、オイルキャッチタンクには、転んだりしない限り、オイルが入る事はありませんでした。 しかし、グースに乗るようになってからは、若干ですが、走ると常にキャッチタンクへオイルが溜まっているようです。 もちろん、オイルを撒かないようにする意味では同じキャッチタンクですが、内容が異なることは理解しております。 ブローバイガスのこの現象は、4stなら当たり前なのでしょうか、それとも私のグースに何か原因があるのでしょうか。 ブローバイガスの説明ともども、よろしくご教授をお願いいたします。
A1
オイルキャッチタンク…文章的にオイルタンクではなさそうだね。ブリーザータンクのことかな? スズキ本社とパーツリスト図面を使わない約束したから、breather02.jpgは削除してしまったけど、ブリーザージェットって言う物が純正では入っているんだ。サービスマニュアルを見て! まず入っているか確認しよう。 入っていてもスズキの油冷車はミッションオイルでエンジンを冷やす構造にもなっているからクランクケース内のオイルの流れが激しい。 ブローバイにかかる圧力は高いのだ。 SRXやGooseに使われるトルコイドポンプとオイルサンプの組合せは、冷却効果が高いけど油圧がかかるからね。 2st車というより、クランクのハンマーでオイルパンに溜まったオイルを叩いて撒き散らし潤滑させるマシーンとはまるで違うと考えていい。 ブリーザータンクは転倒時のキャッチタンクではない。 似た効果転倒時にあっても目的はエンジンの圧抜きである。正圧と負圧(呼吸のように)を繰り返しており、負圧のときに戻るような角度で取り付けられている。アルミタンクなどに変える時はその辺も考えておきたい。 
inserted by FC2 system