friction 
friction[フリクション]:摩擦
frictionloss:摩擦損失

エンジンは、熱エネルギーを動力に変える機械であるが熱エネルギー=出力性能にするのは不可能である。 クランクシャフトを回すためには失う損失により30%しか活かされていないという。(世界で最も大きい内燃機関というのは火力発電機などの発電設備だろうそういったところでは排熱を活かす装置が備えられているがバイクにその発想を取り込むのは厳しい。)損失には機械損が存在しこれがいわゆるフリクションとなる。
ではどんな物があるだろう。 大雑把に分類する。
  • 主運動部品
  • 動弁系
  • 補機類
  • 給排気系
これらの摩擦損失を減らす対策を考えることが必要だ。

主運動部品
摩擦損失部 摩擦損失を減らす策
  • クランクシャフトなどのメタル類の摺動抵抗
  • ピストンのスラスト抵抗
  • ピストンリングの摺動抵抗
  • カムチェーンなどの駆動抵抗
  • カウンターウエイトでかくはんされるオイルの攪拌抵抗
  • 多気筒の場合圧縮比のばらつき
  • 多気筒の場合燃焼費のばらつき
  • 多気筒の場合冷却のばらつき

動弁系
摩擦損失部 摩擦損失を減らす策
  • バルブの摺動抵抗
  • バルブの擦り合わせとセンターだし
  • オイルシール潤滑向上

補機類
摩擦損失部 摩擦損失を減らす策
  • バランサーなどの摺動抵抗
  • ウォーターポンプやオイルポンプの駆動抵抗

給排気系
摩擦損失部 摩擦損失を減らす
  • ピストンのポンピングロス

ピストンを押したり引いたりする時にかかる抵抗を言います。 空気の入る量が少ない低回転のときはポンプ損失は小さく、たくさん空気が入る高回転のときは大きくなる。
  • バルブ径を大きくする
  • ポート径を大きくする
  • 流入効率を上げる
  • タンブルフロー・スワール流の有効活用出来るポート形状作成

どうですか? Gooseって理想のエンジンが作りやすく思えるでしょ。
次回は実施した内容をリンクでつなぎます。 今まで見てきた人はご存知の
ネタです。  整理にもなるでしょう。

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