GSX-R400系の足周りについて
Gooseに使う足周りとしてRGV250γが使われることが多いのだが、GSX-R400系も話の中では出ないこともない。 問い合わせもあるので調べます。

正立41Φであれば1989年あたりのGSX-R400FJ、GSX-R400RFK(GK73A)を選択するとよいだろう。 ちなみに400の後ろに付いているFというのがSP(SportsProduction)を意味しJやKは年式を表すようになっている。倒立なら最終型(水冷)GSX-R400RFL(GK76A)を選択することtなる。 パーツ比較してみよう
- 正立41Φ 倒立50Φ
Goose250 RGV250FJ GSX−R400FJ Goose350 RGV250FL GSX-R400RFL
フォークメーカー SHOWA SHOWA SHOWA
インナーチューブ品番 5110-47D50 51110-12C10 51110-32C10 51110-47D00
51120-47D00

お客さまから頂いた情報@
GSXR400R−SP(GK73A)は、ディスク径が290φの為、グース(300φ)に取り付ける際には キャリパーサポートが必要です。 (ACTIVEにて310φ対応のサポートを購入 90mm→90mmピッチ)ダブルディスク→シングルだったのですが、特にアクセルシャフトのカラーも問題無く、その分アクセルシャフトを若干奥まで締め込むことで対処出来ました。 フェンダーブレースの長穴加工が必要です(GSXRのアルミ製の物を使用しました

オーナーからOH依頼があり、3つのフォークを比較することが出来ました
上からGoose250用、GSX-R400Rsp(GK73A)用、RGVγ250sp(VJ21A)用である。スタビライザーの固定位置を合わせて並べたものだ。 Gooseはトップブリッジの突き出しを7mmとしている。 VJ21Aはリアのサス及びリンク等を変更しないとフロントフォークが短い分キャスター角が変わってしまう。 もともとレプリカ並みのGooseでキャスター角を変えることは望ましくない。 ピロクッションレバーなどで見直す必要がある。 低重心化が目的ならこれが良いだろう。 (ちなみにNRS田中号:17号はステムもトップブリッジもVJ21A改良型を使用している) GK73AははGooseより長いため、突き出し量を調整すればそのまま使えそうだ。(計測予定)
アクスルシャフトを差込みSTDGoose250にGK73Aフォークを固定した時の突き出し量を算定する。
- フォークキャップ下〜トップブリッジの面の長さ(mm)
Goose250(マニュアル値 7mm
GK73Aフォーク 21mm
これでキャスター角を変えず乗ることが出来る。
GK73Aのフォーク1本あたり3.6kgです

GK73AフロントフォークのOH
今回はインナーチューブも新品に交換していただけるようで大変助かります
Goose350のインナーロッドを外す時、スペーサーを下げるのに特殊工具が必要ですがGK73Aはキャップごとロッドを持ち上げればストッパを外すことができる。
スプリングまで取り除き、オイルを抜くと、元は赤いオイルだったようだがスラッジが底に多くたまる。 オイル交換は以前にしたことは判る。 それからだいぶ走ったと言った感じだ。 送られてきた時、オイルシール、ダストシール、ストッパリングだけだったので、ブッシュスライド、ガイドブッシュ、エンドボルトとガスケットを追加注文した。 
エンドボルトを外し、インナーロッドをを抜けばGoose250と変わらない
インナーチューブ以外を並べてみました。 スプリングも短いし、スペーサーも短い。 スプリングは多少左右差はあった。 規定値以上というより マニュアル値(新品の値?)と変わらない。 
減衰アジャスタの取り付けは200kgf・cm 規定トルクはクロウフット14が必要。 その他の特殊工具はGooseで使うガイドブッシュとオイルシールを圧入れするインストローラー・スライドハンマ、メスシリンダ、油面計くらいだ
オイルは純正SS8cSt(40℃)30ないくらいだ。今回はWACOS10と20をブレンドし43くらいの硬さで金属磨耗を抑える働きがある添加剤を加えた。 エア抜きするのにインナーロッドを上下する必要があるがGoose350のインナーロッドをナットで接続できる。 1,2回からすごく重くなるのは減衰調整用にインナーロッドがストロー状になっており、上下させるたびオイルを持ち上げるためその穴を接続した350のインナーロッドで蓋をしてしまっているからだ。しかし、 外して上下すれば水鉄砲のようにオイルが噴射する。
その後はあまり苦労はない。 マニュアル通りプリロードは締込み状態から4段目のラインがでるまで、減衰は圧側が6、伸側が5だったかな?(マニュアルに合わせた) 組んだあと体重をかけ、4方向の動きをチェック。 モチっとした感じになった。
そこでプリロードは4→3メモリ、伸側減衰6→9、圧側減衰5→7に変更 だいぶ動きが良くなった。 フォークオイルの粘度が高まっているので 後は取り付け後の調整に任せる。(H19.5.1配送)

お客さまからの問い合わせ
お客さま実は先日、中古パーツショップの通販で「GSX-R400SP
1989年式 41φ」というフォークを注文しました。
GK73A SP用のフォークはずっと探していたので、嬉しかったのですが、
実際にとどいたフォークの長さを測ってみると、
インナーの端からアクスル中心までが、約725mm でした。

これは、実際に取り付けた状態のグース250のノーマルフォークで測っても、
だいたい同じくらいになるように思われました。
Gがかからなければグース250用の方が長くなってしまうのではないかと。

kamoさんのホームページの情報では、グース250よりもGK73A SPの方が長いはず
なので、もしかすると VJ21A SP用のフォークなのではないかと思ったのです
が、長さのデータをもっていないので確認できません。

そこで、もし分かりましたら、GK73A-SP やVJ21A-SP のフォークについて、イン
ナーの端からアクスル中心までの長さをご教示いただければと思い、メールをお
送りした次第です。

返品期限が迫っており、購入したショップにも問い合わせていますが、ショップ
も知識を持ち合わせていない可能性があります。自分で時間をかけて調べる余裕
がなく、情けない限りです。返品せずに使うにしても、VJ21A か GK73A か分か
らないとパーツも注文できません…。
kamoVJ21Aの長さとも違うみたいだね。
VJ21Aのフロントフォークですが
アクスルシャフト軸中心点〜
インナーチューブ-イニシャルキャップ間の点を測ると
705mm
組んだ状態でインナーチューブだけの長さを測ると
367mmです(イニシャルキャップ含まず、ダストシールを外した状態)

私の記憶が確かならGooseとGSX-Rはショーワ製で
ガンマはカヤバ製だったはず。 イニシャルカラーの
ピッチが違ったんじゃなかったかな? メーカーは判る。
kamoairのGK73Aフロントフォークはお客さまから
パーツ全部を送って頂いた物だったようです。
SBS注文表の保存が無いです。
しかし、サービスマニュアルを入手し、組んでいるため
間違いはないです。 では今回のGK73ASPのフロントは?
ちょっと判らないなぁ〜。
お客さま
私のうちの謎のフォークは何度測っても 725〜730mmくらいです。
巻き尺でだいたいの計測なので、おおよその数値ですが、
さすがに 705mm とは全然違いますものね。

フォークアウターの形状もトップの形状も、減衰力調整もすべて、
写真で見る GK73A-SP や VJ21A-SP のフォークと同じなので、
これは本当に、 GK73A-SP のもので間違いないのかも知れません。

もしかすると、
kamoさんのホームページに掲載されているものとは、
年式が違ってマイナーチェンジで長さが変わったかと考えましたが、
手元にある GK73A-SP のパーツリストを見た限りでは、
GSX-R400FJ(1988?)とGSX-R400RFK(1989?)のフォークで
違うパーツは「ダンパ」と「スプリング」だけのようです。

インナーもアウターも共通なのですが、
例えば「ダンパ」が違うと、ロッドの長さが変わって、
フォークの長さが変わるということもありうるのでしょうか?
1989年6月のパーツリストでは、
FJは52110-32C10、FKは52110-32C70 となっています。

(しかし実は、1989年2月のパーツリストだと、このダンパのパーツは共通
(32c10)になっているのです。どちらかが印刷ミスかも知れません。)

しかしいずれにせよ、この長さなら、VJ21Aとは違って、
Goose250に取り付けても、短すぎるということはなさそうです。
仮に10mm短かったとしても、突き出しを0mmにすれば、「突き出し3mm増」くらい
の変化で収まりそうです。
あとは、OHをどうするかですね…。店に頼むにしても、どのフォークだといえば
いいのやら。
inserted by FC2 system