エンジンチューニングを考える 
 吸入空気量を多くすることはパワーアップの1つの条件ですよね。 結局充填効率を良くしてやらなくてはならない訳だ。 当然、ボアアップすることも1つ条件だが、吸入時に抵抗となれば最大限のパワーなど引き出せない。 知識を広げ、新2号エンジン改良につなげようと目論むコーナです。

 燃料がシリンダー内に吸入される前に空気の温度が上がってしまうと密度が低下するという。 理論的にも判る。 それでは良い充填効率は望めない。 現在もキャブとシリンダーの間にもオリジナルの遮へいシートを取り付けてあるが、シリンダー内に到達するまでに温度が上がってしまえばやはり良い充填効率は得られない。 燃料をエンジンの熱から遠ざけ、シリンダーの中でいかに速く燃焼させるかが第一のポイントですね。 
ここでまず、悪化する方向性を考えます。
  • エンジン温度が上がりすぎて燃料の密度が低下する。
  • キャブレターやガソリンタンクがエンジン熱で温められ燃料の密度が低下する。
  • 吸気ポート内の摩擦が大きく吸入量が低下する。
  • 吸気ポートがカーボンで汚れ吸入が減少している。
  • ポート形状が悪く流速を妨げている。必要ない渦流が発生する。
  • 流速が遅い。
  • バルブにカーボンがたまり、開放量を減らしている。
  • バルブ開放時間が短い。
  • バルブのリフト量が少ない。
  • バルブタイミングが合っていない。
  • シリンダー内・ピストンにカーボンがたまり吸入量が少ない。
  • 渦流(タンブル流・スワール流)を作ることが効果的が活かされていない。
  • ヘッドまわり、クランクケース内のフリクションが大きい。
  • 高速性能を上げた分、潤滑が追いつかなくなる。
  • 圧縮が高くノッキングする。

一つずつ改善策をたてます。

問題 No. 対策方法
  • エンジン温度が上がりすぎて燃料の密度が低下する。
  • キャブレターやガソリンタンクがエンジン熱で温められ燃料の密度が低下する。
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  • ガソリンタンクの裏には断熱材を貼ればいいでしょう。Gooseフレームはダイヤモンド形状のため問題ないですね。
  • エンジンとキャブは遮へいシート(塩ビシートに耐熱シートを貼り付け)を設ける。 これは以前から行っています。
  • 吸気ポートがカーボンで汚れ吸入が減少している。
  • 流速が遅い。
  • バルブにカーボンがたまり、開放量を減らしている。
  • シリンダー内・ピストンにカーボンがたまり吸入量が少ない。
A 圧縮比を上げて燃焼効率を向上させる。
着火装置などの向上
カーボンは付きにくいチューニングと定期的な整備でカバーできますね。
  • 吸気ポート内の摩擦が大きく吸入量が低下する。
  • ポート形状が悪く流速を妨げている。必要ない渦流が発生する。
  • 流速が遅い。
  • 渦流(タンブル流・スワール流)を作ることが効果的に活かされていない。
B ポート研磨を行う。
  • 流速が遅い。
  • バルブ開放時間が短い。
  • バルブのリフト量が少ない。
C ハイリフトのカムを入れる。
  • ヘッドまわり、クランクケース内のフリクションが大きい。
D 回転部の軽量化とセンターだし
  • バルブタイミングが合っていない。
E バルブタイミングを正確に合わせる。
  • 高速性能を上げた分、潤滑が追いつかなくなる。
F ・エンジン内のオイルラインの抵抗を低減化する。
・オイル性能の高い物を使う
・添加剤を使う

 やれるところからリンクを付けていきます。

ボアアップについて考える

  • 根本的に非力である。
G ボアアップする
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