インシュレター

「DRよりキャブの口径アップに応じてポート径が拡大されているが、逆に吸入通路の全長は
低速トルクを損なわないように、DRよりも長く取られている。(ヘッド内のポートの長さは
同じだが、マニホールド長を延ばしている)。」とある。ノーマルエンジンなら中低速を取るべ
きであるが、低トルクのあるかも号のエンジンならレスポンスアップも考慮したいところだ。


DR系エンジン パイプ,アッシ,インテーク 一覧表
- 品番 備考 価格
Goose250 13101-47D50 本体には13110-47D5と記載あり(廃番) - -
DR250S SL/SH/SM/SHM/SN 13110-15D10 Goose250に流用可能(下)Oリングも付いています ¥2800 H26.1.23
SHEM/SHEN/SEP 13110-15D20 Goose250に流用可能(下)
Goose350 13101-47D00 -
DR350 13101-14D00 Goose350に流用不可(キャブが違います - -

新2号エンジンに使ったもの
 いろいろインシュレターはある。 ノーマルはシリンダーヘッド吸気口が15度ほど傾いていること
から緩やかなカーブのある形状となっている。  キャブレターと燃焼室の距離を短くすればレスポ
ンスの向上が期待できる。 また、高回転化となる。 キックスターターであるDRのタイプが一番短
いと考えられるが、gooseにはスターターモーターがあり、取り付け不可能である。

そこで、貫通シャフトの紹介で載せた水冷GSXーR 750のものが流用できることを紹介している。
 4つのうち3番・4番は同じ形で、1番は左方向に傾きがあり、2番はストレートだが圧力調整用
にインテークが付いている。 GSX-R750SPR インテークパイプアッシNo.1 13101−17EB0(アッ
シっといってもOリングが付いて来るだけ)を新たに注文している。
 これはバイカーズステーション92.9に掲載された時より後で出来たモデルのものだが、SBSの
パーツデータ-表でφ40の確認は済んでいる。 ちなみにバイカーズステーションには「水冷GSX
-R750用のショートタイプ」としか書かれておらず、車種・品番は判らないままの注文となった。 

 要加工ですね。 インテークの形状は楕円ですよね。 GSX-Rは縦にネジ穴があるのに対し、
gooseは横むきにネジ穴がある。 4気筒で大きなインテークを持つGSX-Rならスペース的に当
たり前なことだ。 最大径が今回加工したサイズとぴったりで良かったよ。 一度ボルトで固定し
てデザインナイフで何処を削るべきであるか印をつけ、キャブ側につなげるなだらかなラインを作
ってみることとした。

 バルブも磨き上げ、GSX-R750SPR用のインシュレターの内径を吸気ポートの形状にあわせて取り付けた。(ちなみにバイカーズステーションNo.72では水冷GSX-R750用を使用しているとだけ書かれている)

  インシュレターはボルトの固定端角をヤスリで削り、取り付け位置をあわせてみた。

 ボルト固定穴はgooseシリンダーヘッドへの固定のため、外向きに穴を広げ固定している。
 インシュレターのOリングにオイルを塗布し、密封できるか確認したところ、漏れもなく、ほぼ成功といえる。 ただ、ボルト止めしたところ写真ののように吸気ポートを除くと下部がもう少し削れるようだ。  この状態のまま赤マジックで削る部分を塗って、明確にし、加工する予定。

<他ごと>
 φ36のキャブを使っている方へ:13140-17C0 JPCインシュレターがショートでいいですよ。 多分DR系のパーツだったと思います。(しかし、あまりにもショートなのでセルモーターにキャブが当たるかも? ちょっと試してみますね)

ジェベル250(DR250SEP)用をGoose250に使う。
 ジェベルエンジンに付いていたものはすごくショートでした。  セルモーターがあるのにDRのインシュレターがつくのです。 ためしにTMRΦ36(BST33と取付径が同じ)を取り付けてみました。 パイロットスクリュー(エアスクリュ)調整時、べベルギアのドライバーも入れる隙間がない状態となりますが、干渉することはないです。 250ccのエンジンを積んでいる方ならレスポンスを良くする一つの交換ポイントですね。 ノーマルのインシュレーターでセッティングを出してから取り付けてください。
品番 13110-15D20

お客様:一つ確認させてください。インシュレーターの記事から、DR250がグース250に使えると理解していいのですか。
kamo:写真の通りです

さらに薄いのが初期型DR(SJ41A)やSW-1のものだ。 ビックボーイやグラストラッカーの2バルブとなったもの(TU250G)はキャブの口径が小さいため使えない。

インシュレターのトラブル
キャブとインシュレターのつなぎ目が乾燥で割れることはかなり重症である。  多くの場合、エンジンとインシュレターの間のOリングの硬化がある。 抜くとカッチカッチで薄っぺらい。 場合により割れてしまう。 二次エアーを吸ったり、ガソリンが漏れたりする。

また、ストックエンジンからインシュレターを使う時に収縮していて暖めないと使えない場合がある。
インシュレター本体にひび割れがる場合がある。
写真はボルト固定部にひび割れが生じている。
過去PITで見たのはキャブの締め付け部。

2次エアー流入障害の恐れがあり、交換しておきたい。
内側から割れるケースも発見しました。
お客さまからの要望(250は廃番とのこと)
-
突然で申し訳ありませんが私のグース250のインシュレーターが経年変化でひび割れてしまい使えなくなってしまいました。
部品ももう手に入らず困っております。

お客さまからの問い合わせ
実はOリングは250cc用も350cc用も同じです。

インシュレタ―自体のクボミは
外径:50mm
内径:44mm
深さ:1.8mm

Oリングは
外径:49mm
内径:44mm
深さ:2.0mm

DR350用インシュレターをGoose350に使う。

・品番:13101-14D00

結果、使えないことが判りました。 DR350のキャブは
Φ38らしくサイズが合わないことが判明しました。

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