MJNインナーKIT 参考データー
キャブレターTYPE | 参考車種 | マフラー | エンジン | クリーナー/ファンネル | STD・JN・MJ | MJN-MJ | MAJ | PJ | PAJ | PS |
TM40 | Goose350 | ストリートサイクロン | STDorRACING | ファンネル/L50 | #135 | #150 | #0.0 | #22.5 | #1.0 | 4/4 |
RASING | RACING | ファンネル/L50 | #150 | #180 | ||||||
TM36 | ストリートサイクロン | RACING | ファンネル/L50 | #122.5 | #120 | #0.9 | ||||
TM34 | ストリートサイクロン | RACING | ファンネル/L50 | #120 | #115 |
※上表は、全ての車両に共石GP1プラス(この時代はスポンサーが共石でした)のガソリンを使用してのデーターになっています。
※上表は、STD-JN仕様のベストセッティングに対し、MJNのベストセッティングデータを表しています。 従って、気候の変化によりSTD−JN仕様のセッティングが変わる様に、MJNも多少MJの番数が前後することがあります。
※ヨシムラパワーアップフィルタの使用時は、MJが約#5下がります。
※上表は、全ての車両にヨシムラサイクロンマフラーを装着した際のセッティングデーターになっています。他メーカー製マフラーを装着した場合、これより上下#30位の変更がありえます。
※表中のレーシングエンジンとは、ピストンKIT、カムシャフトSETの組込車両を表します。
キャブレターの性能はガソリンと空気を可能な限りミックスさせ(霧状にして)、着火及び燃焼しやすい混合ガスを作ることが重要である。 ヨシムラジャパンの吉村不二雄氏が考案したマルチブルジェットノズル(略:MJN)は左の図を見ていただけるとわかると思うが全開時16個の穴から吸い出されるガソリンは霧状になってノズルから吸い出される。 簡単に特徴を箇条書きしてみる。
参考雑誌 クラブマンNo.74P104,105理想燃焼を追い求めるヨシムラが行き着いた、マジックニードル“MJN” |
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BST40用MJNキット | |
'93に販売されたのがGOOSE350用(BST40用)MJNキットです。販売時の定価12000円(2003年には7000円で販売されていますね) 写真の左がMJNキット・右がノーマルです。 バイカーズステーションNo.72ではBST40に組み込むMJNキットはSTDエンジン+エアクリーナー+STD若しくはサイクロンと組み合わせるタイプだと言うことが書かれている。 (セット内容はノズル+ストッパー類+MJ#120+PJ#40+スロットル穴あけ用ドリル。)エアクリーナーを使うと言う前提でMJ#120+PJ#40がついている。 バイカーズステーションNo73で公道用GooseにMJNキットをつけているこれはエアクリナーの上部のインテークゴムを抜き穴を拡張している。(だいたい左下図の赤い網掛け部分くらい) そのためMJ:#122.5,MAJ1.1〜1.2に変更している) また、バイカーズステーションNo72でヨシムラに依頼して作成していたレーシングタイプ(376cc 圧縮比13.1)にも組み込まれ、そのときのセッティングはMJ:#145,PJ:#40,PAJ:1.3,PS:1/2回転戻し,MAJ:0.7だった。 (STD350のエンジンにヨシムラサイクロンを付けた状態でお客様が行った時、吸入量が多すぎて2000rpm程度でガボついていた。そして一気に吹き上がる(薄い)感じだった。 デイトナ製のターボフィルターを切ったものをSTDの代わりに入れ、蓋はSTDの物に戻さしたところセッティングが落ち着いた。 | |
評価:BSTキャブの基本的な特質はほとんど損なわず、レスポンスがシャープになる。 特に中低速のツキのよさとパワー感がSTDと違う(上図のように霧化され、混合気が良くなるからだろう)。 |
ノズルは回転しないようカラー段差が付いている。350のスライドバルブの中も段差がありぴったり収まる。純正のBST40のカラーはただの円筒状で回転する。 あたかもMJN-KITが入るように作られていたみたいだ。 250のスライドバルブにはこの段差がなくMJNノズルが回転してしまう。 ノズル穴はミキシングボディーに向けて 空けられ回転しないようになっている。 250に付けるようには考えていなかったようだ。 |
18号(350ccエンジンSTD)についていたセッティングデータ | |
MJ | 120 |
PJ | 40 |
PS | 2回転戻し |
ノズル | STD上から3段(中央) |
エアクリーナーBOX | STD |
マフラー | ヨシムラサイクロンSC |
備考 | プラグの焼け方は開始が茶色いことから若干MJが濃いように 見えるが年間通しての調整なら調子が良い方だと思える |
0.5mm単位にノズル調整する方法
別に大層なことでもない。ただ、市販で販売されている0.5mmのナイロンワッシャーを左図のように挟めば万事うまくいく訳です。 簡単ですね。 |
インナーキットを使用されている方からセッティングについて確認がありました。 |
Q1:今のセッティングはメインが145でスローが32.5でMJNは3段目です。以前メインを170だったのですが、そのときのやけ色はよかったのですが、乗り心地は濃い感じでした。また、ヨシムラにも質問してみたのですが、170はSTDエンジンには濃いといわれました。それと、MJNのクリップ段数は基本的には触らないでくれといっていました。以前にやけ色を見たときはイリジウムでしたが、ノロジーとの相性が良くないと聞き現在はトルクマスターです。 A1:はい。 ヨシムラが言っていることが正しいです。 MJNの構造については上に書いたとおりでお解かりいただけますね。 ノズルは16個の穴がありそれが全開のときに出ることが理想な訳です。 もっと濃くしようとクリップを下げても下に穴が無く意味がありません。 MJもノズルにより上手く霧化しているのでSTDエンジンでは145番当たりでいいと私も思います。 |
Q1:現在私のグース350はノーマルエンジンにヨシムラDSC、キャブはノーマルのエアクリはずしてフィルターもない状態です。先日イグナイター故障のためウオタニのSPIIフルパワーキットをつけました。すると5000〜6000回転あたりでエンジンからカラカラカラというノッキングのような音が出るようになりました、前々からこの5000〜6000回転でパワーが落ちてしまうような気がしていました。イグナイターの進角パターンもいろいろ試し、濃くしてみたりしましたが解消できませんでした、今度パワーフィルターを付けてみるつもりなのですが、もうひとつヨシムラのMJNキットも考えています、MJNキットはこの5000〜6000回転の谷を解消することはできるのでしょうか。 A1:教えてください。 >イグナイター故障のためウオタニのSPIIフルパワーキットをつけました。 と聞きましたが、どんな状態でイグナイターの故障と判断しました? >5000〜6000回転あたりでエンジンからカラカラカラというノッキングのような音が出るようになりました。 これはイグナイターを替えてから音がするようになったのですね。 他に交換したもの。 セッティングを見直した点はございますか?(例えばステーターとか) >前々からこの5000〜6000回転でパワーが落ちてしまうような気がしていました。 前々とはイグナイターが壊れる前からですね。 ちなみに故障したというイグナイターは現在もお持ちですか? 今はエンジンがかかる状態ですね。 付け替えてエンジンがかからない状態になりますか? >イグナイターの進角パターンもいろいろ試し、濃くしてみたりしましたが解消できませんでした、今度パワー >フィルターを付けてみるつもりなのですが、もうひとつ>ヨシムラのMJNキットも考えています、MJNキットはこ >の5000〜6000回転の谷を>解消することはできるのでしょうか。 SSウオタニ製CDIのせいでこのような現象を引き起こしたとすれば ・異常な回転数でエンジンを回し焼きつかせた ・進角を早めすぎてノッキングを起こした ありえますね。 1度エンジン内を見たいですね。 MJNを付ける前に現状把握できないと問題が複雑化します。 イグナイター故障から何をしたか順に教えてください。 |
Q1:ボックス加工でパワフィルと同等の吸気効率に出来るのなら雨を気にしなくても良いし最高ですね。そんなに吸気効率を上げられるものなのですか?もしそうならば、セッティングが出たらボックス加工バージョンに替えたいですね。ちなみに加工というのは具体的にはどうするのですか? | |
A1:17号にそのものずばりが付いていました。 田中さんには聞いていないものの形状からいって雑誌で使っていた物のようです。〈上で説明したそのもの) | |
Q1:グースのキャブレータセッティングに迷っております。 前オーナーから譲り受けた時から黒煙が酷く明らかに低速が濃い感じであったので開けてみた所、以下のような状態でした。
メインジェット : 130 パイロットジェット : 40 ニードル : ヨシムラMJN 3段目 パイロットスクリュ : 4.5回転戻 給排気系の状況はK&Nパワーフィルター、ノーマルキャブレータ、ヨシムラサイクロンTCです。 パイロットスクリュが標準値よりだいぶ戻してあったのと、黒煙が出ていることやプラグが碍子の先端以外真っ黒だったのでまずパイロットスクリュを規定値の2.0回転戻しにしました。 黒煙は出なくなりましたが回転の上昇が速く、油温も高めだったためメイン系が薄いと判断し、メインジェットを徐々に上げていきましたが、 150番まで上げてもプラグの碍子が真っ白な状態です。ネジ内側と表面のごく先端に近いあたりはススがたまり真っ黒です。 そこで今度はパイロットスクリュを少し絞ってメインジェットを160程度まで上げてみようかと検討しておりますが、 ノーマルエンジンではメイン160番というのは大きすぎる気がしています、そういった前例は有りますでしょうか。 ボルトの各所にワイヤリング穴があけられていることから前々オーナーがサーキットで使っていた可能性が高いので、 実はボアアップされているという可能性も捨てきれないのですがシリンダをあけていないので不明です。 あとMJNのセッティングについてお聞きしたい事があるのですが、グースのノーマルのパイロットジェットは42.5番であるのに対して、 私のグースは40番で、kamoair様HPで紹介されている方の前例もパイロット40番という方が多いように見受けられます。 MJNを入れるとパイロットジェットを落とす必要があるのでしょうか |
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A1:エンジンを触ってなければパイロット系はGooseにおいて、普通に乗る分には純正のままで良い。 高速を伸ばすことを前提に下のかぶりを犠牲にするのであればパイロットッ系を濃くする意味あるだろう。 基本絞る事はないためPJは#42.5で良い。 純正ではオールシーズン乗れるよう若干濃いセッティングにはなっている。 PJの番手は2.5番刻みで販売されているのでセットには1つ薄い#40番を用意してあると考えてよいのだ。 レースとならば状況に応じ交換するのだから説明書は参考程度にすべきで、公道を走るライダーでオールシーズン乗るのであればSTDで組まれる#42.5は妥当だ。 PSの戻しが多いということは混合気が多く入っている訳だからどのくらい戻しているか判らないが2回転戻し以上になるようなら結局#42.5が良かったことになる。 PSは2回転戻し以上で使わない。 これを知っていればPJは決まってくるだいたい1回転から1.5回転戻しくらいで調整すると良い。(理由:シーズン調整をしたとしても楽) MJについては大きめと思われるのを付け徐々に落としていく癖を付けていくとエンジンが壊れないで良いですよ。 薄い状態を極力作らない。 セッティング中の短い間で溜まるカーボンは知れている(だらだら調整しない)から薄いより濃い状態で良い位置を探しましょう |
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