別冊MOTER
 CYCLIST
生産1年目ですでに「追跡」かよ! と頂いた93.2月号では過去のものとされているように思えたが、読んでみるとなかなか面白い。 Gooseの生い立ちなどをすでに色々知ってしまっている今となっては、当時のオーナーの間違った解釈や質問でスズキ広報も大変困っている様子が覗えた。 他の紙面ではなかったスズキの対応なので控えておきたい。
発行
年月
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No.
主タイトル 気になる記事
87/8 107 5つの比較試乗 P63
P100
Bimota YB4、KB750
KB750のフレームを一度良く見てください。 何か気付くことも・・・

SDR 開発スタッフに聞く
87/9 108 スーパーシングルへの可能性 P19-
P46-
P88-
P98-
P100-
P102-
P110
現代イギリスのレトロブーム ROCKERS
小さな3台の単気筒
シングルレーサー試乗
それぞれに、手造りと乗り手の個性が感じられる
SRX-R・OV-05・RGB・UNOROTAX500

柳沢雄造の見たシングルレーサー
バランスは非常に高い。 望むのは運動性

公道にも生かせるファインチューンSRX
SRX MXFAJスーパークラス参戦記

シングルの特性 ビックシングルこそシングルの原点
近未来のシングルスポーツ像
マイナーだからこそ、興味として価値がある(島 英彦)
93.2 177 1992国産車アルバム P171-
185
追跡シリーズ119 Goose350 250
スピード感のある車体デザインと、良く回る単気筒エンジンの組み合わせたニュータイプの単ころ、グース。 味よりも軽快な走りを重視して作りこまれたスポーツ性の高さが魅力のミドルシングルである。
性能を使いきれる面白さ<RORD IMPRESSION]> 走りの単気筒スポーツ
排気量が同じ場合、一般的にシリンダーの数が多く、ピストンが小さいほど高回転高出力型のエンジンを作ることができる。 それで、ハイパワーを求めていくと単気筒より2気筒、2気筒よりマルチシリンダーという図式になるわけだ。 だが、シリンダーの数が多きなると、構造が複雑になって部品点数も増え、コストがかかる。 また、エンジン重量も重くなってしまう。 というでメリットがある。 逆に単気筒の場合、ハイパワーは望みにくいものの、構造がシンプルで軽く造ることが容易だ。 エンジン単体の重量が軽く、パワーもそこそこならば、車体も同じ容量で構成しやすく、結果として単気筒車は軽量コンパクトに仕上げることができる。 一長一短あるわけで、どっちを採るかなのだが、スーパースポーツモデルのエンジンとしては、パワー優先のマルチエンジンが主流となって久しい。 レプリカブームの時はもちろん、ネイキッドモデルが人気を得ているここ数年でも、パワーユニットの主役がマルチエンジンである点にかわりはない。 SR,SRXに代表される単気筒スポーツモデルも健在で堅実な支持を得ている。 でもそれらのモデルの性能、スポーツ性よりテイストで勝負とイメージが強く、一部の外車を除いてそれがシングルも出る全体の印象として浸透していた、と言っていいだろう。 こうした状況の下、’91の東京モーターショーでデビューし、同年末から翌年初めに発売されたスズキのブランニュー、Goose350/250は、単気筒のメリットを見直すとともに、その性能を追求した新鮮なモデルとして、それまでの単気筒モデルとして、それまでの単気筒モデルのイメージを払拭する走りのシングルスポーツとして注目を集めた。 発売されてから役1年、車種の豊富なミドルクラスのなかで、大ヒットとはいえない。 しかし、空冷4サイクル単気筒OHCというシンプルな構造ながら10.000rpmも回るエンジンと、個性的でスポーティーなエンジンスタイル、シングルのメリットを生かした軽量コンパクトな車体などによって、マルチとはひと味もふた味も違うスポーツモデルとして評価され、マニアックなファンに愛されているのである。(ここまででも間違いの部分が多く見られる)
エンジン、車体ともに軽やか(省略:特に興味を引く文章なし)
(オーナーの)座談会
(ショップの証言)「もっと乗って欲しいSBS天神川 横浜045-902-6822
グースというのは結構マニアックなMCなのであまり数は出ないんです。 いままでに5〜6台って所だと思います。 すべて350で、250は1台もないですね。 これは350の方が倒立フォークやオイルクーラーを装着してて、どうせなら350にとうちで勧めているからなんですけどね。 装備の違いと7万円の価格差を考えると、350の方がお買い得ですよね(省略したが前ページで250オーナーの岡田さんは「店で250の方が良いと言われた」と証言。 その店、なかなか判っていると思う) オーナーは、20代前〜30歳くらいまでで、レプリカからの乗りかえや、すでに何台かのバイクをもってて買い足し、というケースが多いですね。 細かいところをカスタムしている人もいますよ。 まぁ、グースというバイクはそうして楽しめるバイクですからね。 使い方はツーリングと街乗りの人が殆んどです。 レースに使っている人は今のところいません。 デザイン、エンジンともに個性的ですが、乗ってみると低速もあって走りやすいバイクですよ。 お客さんも面白いといってます。 グースのようなスポーティーシングルの良さをもっと多くの人に知って欲しいですね。 それからオーナーにはエンジンオイルだけは気を使ってもらいたいと思います。
オーナーから出てきた問題
・バイクのヘッドライトはまぶしく、怒鳴られたことがある。 何でみんな常時転倒にしちゃうんですかねぇ(Kamo:昼間点灯は今となっては常識ですが交通事故が激減したそうです。 メーカーの考えは間違いだとは思いません。 SWを変えればどうにでもできることです。ヘッドライト ハーネスシーケンス図
・リアシートは左右2分割なんですが、まんなかの合わせ目がちょっと引っ張ったりするとずれてしまうことがあって、傷付いてしまうんです。(kamo:引っ張ったりする意味が判りません。 3分割のシートは2つのコの字型のアングルと後ろはタッピングで固定されています。 その固定の締め付け度合いで直る物だと思います。 つまりオーナーの整備不良です。)
シングルなのにプラグが着脱しにくい。車載工具だと大変です(kamo:オフ車のエンジンを流用している時点で厳しいですね。 低重心化するうえでエンジン上部がフレームに覆われることは仕方がないことです。 ただタンクを外さずプラグを抜く方法はあります。 キジマのプラグレンチのレバーの角度を少し曲げるだけで楽になるでしょう。 かも号のようにタンクを外すために外すねじを安全に省略する方法を見つけることも必要だと思います)
エアークリーナーもタンクを外さなきゃチェックできないしむかつきますよ。 (kamo:レプリカに乗ってきた人間が言うことではないですね。 整備センスが覗えます。)  燃費について市街地で20km/L とか25km/Lとか話しています。
シートカウルが特徴的で好きです(kamo:どうもこの方とは以遠が合わない) リアフェンダーは長すぎて格好悪いと思う(kamo:コの意見は多いようです。 私も好きではなく何度か自分で作りましたが、STDは良く出来ていると感じてます。 というのもアルミなどは振動で割れたりする部分が出てきます。 しかし、STDの樹脂は泥除け効果も振動吸収性も優れていると判断できます)
・タンクのエンブレム。あれ、不細工なので取っちゃいました。 (kamo:好き嫌いがあるようです。 両面テープで付いているだけなので簡単に剥がせます。)
・サイドカバーも何となくかっこ悪い(kamo:あとで別の方がでデザインするとしっくりこないものです。 もともとコンペでは無かったのですから当然無い方が良く見えるでしょう)
・アルミサイレンサーが綺麗。 下のこぶみたいな物が付いているのが気にいらない。 でもあれがないと下がなくなっちゃうんでしょ。(kamo:チャンバー内は純正マフラー構造のページに書きましたが筒を曲げた上体です。 確かに曲げることでのプレッシャーはかかりますから低速への影響も出ますがエキパイの長さを伸ばす意味から考えると高速域を伸ばそうとしているのが覗えます。 本当は渦流が発生するカーブは作りたくないはずですから苦肉の策で黒く塗って下のほうに隠したといった感じだと私は考えます)
・350〜400のなかでは、一番速いってところも魅力ですね350だけど400のシングル以上の走りが出来る(kamo:そんな根拠は何処にもないです。 Gooseは車両姿勢がレプリカに近いため攻めやすいと言えるかも知れませんが、400ccの単気筒より必ず速く走れるとは限りませんよ。 ライダーにも速い遅いがありますし、車体にも。 コーナーに強い車体はライダーによって激変します。) 
・出来ればターボを付けてみたいと思います。40万くらいで付くらしいんで、シングルにターボを付けたら面白いと思いますから。(kamo:見てみたいですね)

メーカへの質問と回答(ここが面白いです)
MC:車体色が250,350各1色しかないのは不満です。 コスト的に難しいかもしれませんが、せめてもう1色ずつ(例えばモーターショーに出展した赤とか)増やして欲しいと思います。 色が増えれば購買層ももう少し広げられると思いますが。
Suz我々は車のイメージを作り上げるものは造形のみでなく、そのカラーリングも大きなファクターになっていると考えています。 新しいコンセプトをもってこれまでにないシングルのスーパースポーツとして開発したグース350/250のイメージを強烈に打ち出していくために、車体色についてももっとも開発コンセプトに合致するカラーリングを1色のみ設定し、万人向けでないかもしれませんが、グースの個性を寄り強く主張することを目指しました。 今後の車体色の追加につきましては、これまでに作り上げてきたカラーリングも含めたグースのイメージを大切にすることを前提に、慎重に検討していきたいと考えております。
MC走りのシングルなのですから350はもっとパワーがあっていいと思います。250と3psしか違わないのはちょっと寂しい気がします。 もっとパワーをあげることは出来なかったのですか。 また、新しくDOHCエンジンをおこしてグースに採用することは、コスト的に難しかったですか。 設計段階でそういう考えはなかったのですか。
Suz走りの良さは単に最高出力のあるなしだけではなく、トルクにも大きく左右されます。 ご指摘の通り350ccの最高出力は250ccに対して3psアップとなっておりますが、最大トルクについては250ccの2.6kg-mに対して350っチャ3.3kg-mとなっており、トルク発生によるトラクションに排気量の差が現われています。 このことにより350ccらしい力強くスポーティな走りを十分楽しんでいただけると自負しております。
MCじっくり見ると細かな部分の造りがあまり良くないように思えます。  もう少し高くなってもいいから、もっと丁寧に作って欲しかったと思いますが。
Suzどの部分をさしておられるか不明のため、お答えしにくいのですが、意識的に多少荒っぽい仕上げとした部分があります。 それによりいかにもマスプロダクション的な優等生的イメージではなく、手作りのワルっぽいイメージを演出しています。
MC前記に関連して、ほかのモデル(例えばバンディットとか)との共通部品が多いのも少し不満に思います。 コストを抑えるためなのでしょうが、もう少し専用部品で構成することは出来なかったのですか。
Suzグースのコンセプトにぴったりの部品で、たまたま既存部品が存在した場合は、そのまま使用しております。
MCリアブレーキが200〜300km走行後くらいから鳴き出しました。 結構大きな音で仲間からうるさいといわれています。 ローターをペーパーで磨くなどすると消えるようですがブレーキ鳴きをもっと抑えたローター&パッドが欲しかった思います。
Suzブレーキ鳴きは使用状況により左右されるものであり、パッド、ディスクの消耗状態によって鳴く場合もあります。 しかしブレーキ性能には何の問題もありませんので、ご安心ください。(kamo:答えになってない気がする)
MCテールカバーのたてつけがあまり良くないようで、取り回すときに、その辺りをもっと、センターの合わせ目がずれてSuzテールカバーに傷が付いてしまうことがあります。 もっとしっかり作って欲しかったと思いますが・・・・・。
車を移動する際には、シートテールカバー下部左右に剛性の強いパイプ製リアグリップを設けてありますので、それをご使用いただくようお願いします。
MC最近のMCはヘッドライトが常時点灯式になっていることが多く、グースもそうですが、夜、信号待ちなどで、前の4輪の迷惑になるし、ON/OFFはあったほうがいいと思いますこのてんどう考えていますか。
Suz前照灯の常時点灯の目的は昼間時の点灯による被視認性の向上、自動点灯による昼間点灯の定着化及び点灯忘れの防止による2輪車事故の低減にあります。 また、バッテリー充電対策は十分にしてあります。
MCプラグ交換がやりにくいし、エアクリーナーもタンクを外さないと点検・整備できません。 空冷のシングルとしては、整備性が良くないように思いますが。
Suz特に整備性が良くないとは考えておりません。 最近のモデルの平均的レベルだと認識しています。
07.7 355 今注目の長足モデル徹底検証 P40-
47
P92-
94
ヤマハスポーツ350R1「カフェレーサー」再現記
綺麗にレストアされている
バイオ燃料
スズキ回答:あくまでもJIS規格および法規に合致したレギュラーガソリンですので、ガソリンスタンドで正規に販売されているものであれば通常通りお使いいただいて問題ありません。 現行車であれば問題ありませんが旧車については未確認です。なお日本と燃料が異なる該当地域向けには、燃料供給系のゴム部品の材質や真ちゅう部品の表面処理などを一部変更しています。ただ、エタノール100%に対応しているモデルは現在のところありません。 現行と同じ成分であれば全国に普及しても2輪車にとって大きな影響はないと考えます。 ただし、ETBEあるいはエタノールの比率が高濃度になるのであれば、エンジン側の対応が必要になってきます。 それらの影響については現在調査・検討を進めている段階です

排ガスがお酢みたいな匂いがするらしい
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