純正マフラー 


パーツカタログ 350:FIG.2,250:FIG.2

No. 部品番号 250用 350用 修正品番 部品名 在庫場所 備考
1 14150-47D00 - パイプ,エキゾースト B/O -
2 14181-18C00 - ガスケット,エキゾーストパイプ - -
3 07130-08258 - - ボルト - -
3.1 07130-08257 - - ボルト - -
4 14305-47D10 - - マフラ - -
4.1 14305-47D01 - - マフラ メーカー -
5 14771-14D00 - コネクタ,マフラジョイント - -
6 01517-08405 - - ボルト - -
6.1 01550-08403 - - ボルト - -
7 14770-47D00 - ダンパ,マフラサポート メーカー -
8 09180-08151 - スペーサ8.6×12×17.5 - -
9 09320-12057 - クッション - -
10 01517-08165 - - ボルト - -
10.1 01550-06163 - - ボルト - -
11 09106-08079 - ボルト,L:31 パーツディーラー -
12 09160-08002 09160-08135 ワッシャ,8.5×29×1.6 - -
13 09160-08057 09160-08057 ワッシャ,8.5×29×1.6 - -
14 09180-08152 - スペーサ,8.6×12×20.1 - →サイズ:8.6×12×24.2に変更
15 09320-12048 - クッション - -
16 01517-08455 - - ボルト パーツディーラー -
16.1 01550-08453 - - ボルト パーツディーラー -
17 08319-31085 - ナット - -
18 07120-08357 - ボルト パーツディーラー -
19 09250-06008 - キャップ - -
20 08319-31087 - ナット - -
バイクメンテでマフラー内の正圧波と不圧波の流れを書いたが、オーバーラップ時の充填効率を高めることを考えるなら、理想のエキパイとは太く長いものにした方がよい。 社外品と比べてみても純正マフラーは高性能といっていい。


上:350cc用・下:250cc用

写真では見難いが、チャンバー部を覗くと大きく配管がカーブしているのが見える。

'90SRXのチャンバー部は管長を稼ぐため、チャンバー内でとぐろを巻いている。 Gooseも考え方は同じである。 簡略ではあるがイメージするために簡単な内部構造図を描いてみた。 250ccも350ccも構造は同じである。 サイレンサーは350ccの方が長いですね。 消音性能を狙った物でしょう。 第2膨張室の断面からはグラスウールやエレメントがコンパクトにレイアウトされているのがわかります。

第2膨張室の断面
350のサイレンサーは6×10のステンキャップスクリュをチャンバーとのフランジにスポット溶接しつけてある。 外すのもそれなりに簡単ですが車検が通らなくなるのでやめてください。(今回は調査のため壊れた物をOHしました)左はサイレンサー第一膨張室です。 上に断面図を書いたのですが若干の違いがありました。(細い配管が影になっている部分にあったのです)また調べて報告します。
チャンバーとサイレンサーのフランジ部分ですが、チャンバー内の配管が奥に見え、テーパ状広げてサイレンサーにつないでいる状況が確認できました。 ここは予想通り。 ただ、チャンバー部の配管が予想以上に絞られ、流速の変化が大きいことがわかった。 STDが排圧が低く感じるのはベルヌーイの定理で理論的に証明できる。 感じたのは不圧波が大きいから、ヨシムラDSCなどのGoose用に販売された貫通・共鳴式に比べ、低速を重視していることがいえる。 逆を言えば社外マフラーへの交換は高速性能を伸ばし、低速性能を下げることを認識せねばならないということですね。 無意識の内にスロットルは開け気味になっているかも?
チャンバー部の中だが予想とは少し違い配管が中に入っているのではなく本当にチャンバー(膨張室)といった作りになっている。  基本的に上でやっていることと変わらず短いマフラーで補えない長さを稼いでいる。 STDが消音に優れているのはサイレンサーだけでなく、チャンバー自体もパンチングメタルで覆い消音していることがわかる。  
サイレンサーを切ったどーしようもないマフラーも全国のGooseオーナーに役立てられよかったろう。 これを見た人はサイレンサーやチャンバーを切ったりするのはやめておいて欲しい。 性能が落ちるだけですから。
Q1早速ですが、オークションを見ると250に350の純正マフラーを取り付けてある個体が多々ありますが、メリットがあるのでしょうか?解体屋さんにマフラーが置いてあったもので・・・
A1まず品番を比較します。
- パイプ,エイキゾースト マフラ
250 14150-47D00 14305-47D10
350 14150-47D00 14305-47D01
つまりエキパイ部分は同じです。 排気圧は250と350では当然違うのでひょっとするとチャンバー部の配管の長さや径が違う可能性もあるかもしれませんが、充填効率を考え、オーバーラップ時に正圧波が出て行くように設計するとなると大きくは変えないでしょう。  今度はメインマフラー。 上でも書いたように外見の長さが350用のほうが長いことから内部の膨張室が大きくとってあり、消音性能を高めています。 排圧も100ccUPしていますので抜けもよくするように設計しているはず。 だから、あえて250ccのエンジンに350ccのマフラーをつける意味は無いでしょう。 性能を落としかねませんね。
Q2ちょっとお聞きしたい事があるんですがグース350にグース250用純正マフラーを入れるとどうなりますか??サイトでは逆のことしか書いてなかったので・・・お願いします。
A2実際行っていないですが、理論的に言えば低トルクアップするでしょう。 また、高速の伸びが以前より出なくなる場合がありえますし、MJのセッティングをする上で以前より2.5番小さいもので乗って丁度よかったりするかもしれないです。 レスポンスが良くなったと錯覚するかも? ただ分かるかどうかは乗り手の判断。 スーパートラップのディスク枚数調整と似た状況が作れます。 若干、排気音が高い音になりますがこれもまた微々たる物でわかり辛い。 サイレンサーが細くなると高い音が消えにくく目立ちます。(2ストロークのサイレンサーは大げさな例) サイレンサーの長さも径も小さくなるため抜ける排圧は高速で抜ける感じ。 正圧が速く勢い良く流れると、それに対抗する形で負圧が大気側からサイレンサー側に戻る感じでスロットルを戻すと「パンパン」いう感じ。

マフラーサポートダンパー

 マフラーを交換するとほとんどの社外品マフラーでは必要なくなるステーがある。  写真では見にくいがスイングアームブラケット(アルミのフレーム部)の裏側についているオイルタンクとチャンバーのサポートです。 大きなラバーブッシュが付いているのがチャンバー固定部でここを切るだけで100gウエイトを減らすことが出来る。実際はボルト・ナットも無くなるわけだからさらに効果は高いこととなる。

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