ミッションオイル |
API規格とSAE粘度規格
AIPはオイルの品質を世界的にランク付けした基準といったら判りやすいですかね。 どんな物があるかというと
ILSAC(日米自動車工業会)のクラスはGFと表示していますね。 GF-1≒SH・GF-2≒SJ・GF-3≒SL オイルによっては2つ表示されている場合もありますね。 |
||||||||||||||||||||||
SAEは米国自動車技術者協会でオイル粘度はこの規格を示している物が多い。 11種類に分類があり、使用環境に合わせて使い分けることが出来ることを表示している。 ○Wは冬を意味しており、寒冷地での使用に適しているかを示しているのです。 数字が低いほど低温でも柔らかく、始動性がよいでしょう。 右の数字は100℃での粘度を規定しています。 数が大きいほど油膜保持性が高いものを意味します。 |
では、オイルを選びましょう。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
規格から選ぶ |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
粘度で選ぶ |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成分で選ぶ |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近の傾向:環境への配慮が考えられ、フリクションを減らすため柔らかいオイルが多い。
ちなみにGoose250も350もサービスマニュアルでは10W-40を指定粘度としている。 |
オイルから判ること
現代の高性能エンジンには改造を施すよりも良いオイルと添加剤を使った方が良いといわれるくらい重要視されています。 フリクションを抑えるチューニングを施しても潤滑性能が低ければ効果は半減するでしょう。 また、オイルはセッテイングのバロメータでもあり、エンジン内の情報をつかむ手段でもあります。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||
例えば4台のGooseからオイルをサンプリングすると以下のような違いが出てきます。
|
11号OHにてエンジンから出したオイルです。
バットにオイルを流しいれる時、ただ捨てるだけでは勿体無いです。例えばこれ、私はこのオイルが何かまでは当てることは出来ませんが添加剤を入れていたことは判りましたよ。 分離の色には湿気混入・合成油の分離・添加剤などがあり、見た目だけでは判断できませんが粘度や匂いも組み合わせると判る時もあるのです。 色々なオイルや添加剤を試してみるて“あっ、見覚えがある。この色と匂い”とか。 |
長期屋外放置車のミッションオイルを抜いてみた | |
水を含んだオイルとはこんな感じの色ですね。 白っぽい気泡が水、茶褐色が水と油が混ざった色です。 |
お客さまからの問い合わせ |
Q:@MOTUL 5W-30 を使っていましたが、バイク屋に行って見てもらうと「柔らかすぎ。15W-50くらいがいいですよ」とアドバイスをもらいました。
で、替えてみたんですが、シフトが詰まる感じで入りにくく、
アクセルを開けると重たい感じがします。 A:純正は10W40です。 油冷エンジンではオイルの硬さが大きな影響を与えるのは事実で硬いオイルを使えば(他を変えないとして)シフトが重くなるのは露骨にでます。 それより循環系の方に問題が出るので柔らかいのも硬いのもあまり薦められない。 私も同じモチュール(600シリーズだっけ)使いましたが結果は同じでした。 5W60というレーシングオイルも使ってみましたがよく回るけど温度が上がりすぎたイメージがあります。 落ち着いたのは純正の硬さのワコーズの10W40です。 Q: Aタイヤの空気が抜けていると、後輪に2.5くらいエアを入れ>てくれました。 ついでにチェーンのゆるみも直してもらっております。 A:これは良かったのでは? 走りにあわせエア圧は変わると思いますから後は自分で調整するべきです。 規定圧はチェーンガードにも書いてある(シールが剥がれていな限り) Q:BCDIのピンク線の事を見て、4500rpmのぜんそくみたいな感じが治るかも。と思い、切ってみました。(これは自分で) で、結果なのですが、 エンジン上部からのカシャカシャという音が気になるようになり、アクセルと閉めている時、3000rpm付近でジャッジャッという音が出てきたように思えます 気のせいか、細かい振動も足から伝わってくるようになりました。 A:気のせいというのはないと考えた方が良いです。 疑って問題なければラッキーと考えた方が良いです。 言っているのは全体ですよね?(アイドリング〜全開)まず、ピンク配線を切った事でカチカチ音がするようになることは直接の原因でないです。 タペット調整をしてください。 ストレスなく回るので目立って聞こえるのかもしれません。 ピンク配線は4速4000rpmの点火制御しているものなのでその部分だけ影響が出るだけですから。 ピンク配線を再度付け、比較してトルク感が変わってません? 加速だったり? 走りが変わると振動の受け方も変わります。 理由はあるはずです。 私の判断では4速4000回転は一瞬かそんな場所は殆ど使わない。 開けっ放しでシフトチェンジもレバーを使わないから回転は落とさないから。 そうすると関係ないのですよね。 250ccは最初からないですし。 |
オイル量・交換時期(SM値)他 | |
Goose350 | (エンジンオイル交換時期) 初期1,000km走行以後,6,000km走行ごと (エンジンオイル量) 交換時:1700cc (オイルフィルターの交換) 初期1,000km走行以後,12,000km走行ごと (エンジンオイル量) フィルター交換時時:1900cc |
Goose250 | (エンジンオイル交換時期) 初期1,000km走行以後,6,000km走行ごと (エンジンオイル量) 交換時:1700cc (オイルフィルターの交換) 初期1,000km走行以後,12,000km走行ごと (エンジンオイル量) フィルター交換時時:1900cc |
ドレーンプラグ締め付けトルク | 150〜200kg・cm |
関連リンク | |
Goose用オイルフィルタ安く販売してます(オイル交換もします) | |
オイルポンプ パーツリストデータと関係資料 (フィルター、カバー、ポンプ)を載せてます |
|
フィルターカバーのボルト販売してます
フィルターカバーのボルトだけ欲しい場合は以下のセットをどうぞ! フィルターカバー用ステンレスボタンヘッド3本¥84 |
|
トラブル関連 | オイルポンプ詰まりによる焼きつき例(中古車に要注意)
オイルポンプドリブンギア交換ミス ミッションオイル漏れ エンジンオイルがポタポタと(ブリーザーパイプ) エンジンオイルがほとんど入っていない状態で走ってしまった車両 エンジンオイルがほとんど入っていない状態で走ってしまった車両2 |
参考となる本 | |||||
書名 | 著者 | 発行年月日 | 出版社 | 価格(円) | 感想 |
オートメカニック’94.2月増刊号 車のパーツ実益知識 |
清田孝子 | 平成6年2月15日 | 内外出版 | 850円 | ドレンボルト,オイルフィルタ,オイルについて |