長年Gooseだけ整備しているとだいたい整備の誤りがわかる。 kamoairではお客さまの都合が良ければ整備を手伝うように勧めている。 そうする事で
不安な部分や間違っている整備を作業途中に直接お客様に見ていただき、一緒になって正しい方に車両を持っていこうと考えているのですが、
「ココ違うねじが填まっているね」、「ココも違う」、「手で緩むんだけど・・・」と繰り返すうちにお客さまから「なんでそんなに!(怒)」と言われることが
よくあります。 毎回毎回言うのもそろそろ面倒なのでまとめて見ましょう。
お店とメカニックの温度差
経営者側の考え | メカニックの考え |
・お客様に安心を提供するため整備が見れるようガラス越しに見えるように ・工具の補充は使用頻度により購入 「それが必要なのか」といった時に検討される ・清潔で明るい店内、お客さま通路も広く取りたい ・何でも喜んで引き受けられる状態にしたい ・販売しているパーツはお客様のニーズにあわせ仕入れる、性能重視では ない。 性能が落ちる物もあるが取扱説明書の記載の通りお客様側で認 識同意の下で付けた者と考えている |
・ガラスで見られていても伝わらないし、誰が依頼者なのかもわからない ・社員、経営者側に欲しい工具を入れるほうに頼む時はそれが欲しい時で 頼んでもすぐに予算は出ないことは判っているため、工夫するか、自分の 工具を使う ・パーツ販売スペース重視でピットスペースが狭い ・メカニックがバイトでそれほど責任を持っていないし、知識が無い(何でも 出来るわけで無いという不安はある) ・始めてみる車体が入ってくるが今までの経験(他の車両で行った正しいか 判らない経験)で無難にこなす ・依頼作業以外で調子が悪い部分を見つけたが、従業員に説明しておいても ちゃんとお客様に伝わるか不安だ ・トルクもわからないから、緩まない・ねじを切らない程度で締める |
メカニックはあくまで経営者に雇われ、給料を手にしているわけで、大きなパーツ屋になれば特にお客様とメカニックが接する店が無い。 すると仕事を
短期間で無難にこなすことが重視され、満足行く状態でなくお客さまにわたる。 整備の面白さを知ってはじめたメカニックがお店に入って感じるのは
「全然楽しくない。 仕事だから仕方ない」といった感じ。 これによりお店を点々とするメカニックもいるし、自分で店を開く人もいる。
今度はお客様とメカニックの温度差
小売店及びパーツ屋さんのメカニック側の考え | お客さまの考え |
・マニュアル、工具が揃っておらず、あるものを工夫して使うがメカニックが 自腹で工具などを買わなければならない。 ・壊れる可能性があるから出来るだけ不要なパーツは外さない。 ・良かれと思っても依頼が無い整備はしない ・悪いところを見つけてもお客様に直すように言えない。 ・PITにお客様を入れないのでお客様にメカニックが考えていることが 伝わらない。 ・整備した物の中には店に来た時より悪くなったものもあるが お客さまの依頼だから仕方ない |
・予算があり、計画的に車両を良くしたいと考えている。 ・どの部分が消耗品なのかはっきり判っていない ・普通に走れているので調子が悪い部分があるととは考えていない ・お店に出せば直る(良くなる)と考えている |
これらのことから如何に経験を積んだメカニックでも、満足いく車両整備は難しいと言えるだろう。 出来なくて当たり前と言った背景があることも
納得がいかないだろうが判っていただきたい。 Gooseの場合マニュアルにねじのサイズなど記載されていないことが殆んどだから、マニュアルが
あっても外した時の位置を覚えていなければ元には戻らない場合があってもおかしくない。
SBSやYSPなどメーカーの直営店とパーツ販売店とのメカニックの違い
整備の研修が定期的にあり、整備士自信がスキルアップできるかどうかの違いだろう。 良いメカニックがいても教育体制が確立できていなければ
その人の作業以外信用出来なかったりする。 上に立つものが金儲けでやっていれば、要らない知識ばかり詰め込んで本質を見失ってしまう。
また、一台に対し1人の整備士で行っていないため、ねじを無くしたり、オイル交換依頼でオイルを抜いて入れ忘れるなどといった失敗をしているのだろう。
マニュアルが無い(見ていない)から外したねじが元の位置に填められないし、トルク管理が出来ていないのだろう。
Kamoairでそれらのミスを防ぐためのメリット
・Gooseだけを整備すること
@マニュアルを把握し過去の経験をそのまま活かすことが出来る。
A万が一整備中に故障箇所が見つかったとしてもあらかじめ新品・中古品在庫を保持することで作業中断せず、その場で修理・交換できる。
B工具も必要な物だけそろえれば良い。
C専門店化することで大量注文することができる
DHPに情報公開することで全国のオーナーと意見交換できる