T01(試験01)  
 エンジンは今まで行ってきた内容の仕様ではじめに試験します。(STD350の腰下にφ90シリンダー・ピストン/ポート研磨・ヨシムラTMR40・スーパーとラップEARディスクなしEXパイプ拡張ほか)
 H14.3.25にエンジン乗せ替え完了しました。
  EXパイプ下のエンジンマウントプレートはブルメタのものに取り替えました。  夜桜を見ながらの新2号エンジンセットとなりました。 


H14.3.29〜
試動テスト
T01
 マニュアル通りIN:0.05mm・EX:0.1mmのタペット調整後、ミッションオイル注油し、始動した。
 タペット音が大きく調整が出てない様子。 今回のエンジンは新型エンジンを起用のため腰下は開けていないのでカムスプロケットのとカムチェーンの調整が悪いとも考えられるが、ヘッドカバーを開けてみても上死点の調整位置はあっていた。 タイミングホイールは注文中であるため、後日正確な調整を行う予定。(3/30 目視にて死点を見つけ、タペット調整を実施)

 試動時、スーパートラップ4インチインターナルにφ50.8スーパーローノイズインナーサイレンサーとディスク8枚を付けていたのだが、経年もあるだろう、高排圧化により溶接部から破断した(3分割)。 衝撃音はしなかった(アイドリングの音でかき消された?)がOHした結果、エンドキャップには衝撃痕があり、メガホンとディスクの接合部が湾曲した形状で出てきた(3/30 サイレンサーを外し、破断したメガホンを摘出)。  スーパートラップEAR発表時の資料によるとスーパートラップのフルパワーにはディスク14枚を使用している(テスト車両 XR600 6500rpm程度で33馬力:ノーマルマフラー比較で5馬力UP 100dBの成果)ことを考慮し、セッティングするつもりだが、慣らし期間はオープンエンド(ノーディスク)で行うこととした。 100dBを超える騒音となることが予想されるが現状のマフラーで最大限に排圧を下げるには単純拡張型となるオープンエンドが理想だからである。 しかし、騒音を響かす公道走行は反社会的であり厳しく取り締まれているだけでなく、威圧感もあり迷惑をかけることとなる。 パワー向上以上に消音を真剣に考えなければならない。
エンジンならし運転
 4/14 カウルペイントが終わり、SBSまで3000rpm程度で試走行。 SBSへ到着後、シリンダー・オイルタンクをつなぐホースとロッカーアームシャフトの盲蓋より漏油が発見された、すぐに自宅に戻りOリング取替えで復旧完了している。 試走は始めてだったため、電装系トラブルが若干見つかった。 気にしていた騒音についてはやはり250ccで12枚セット全開より明らかに大きく、若干低い音となった。 やはり排圧が上がれば、慣性利用で混合気も多く吸入できるが、オーバーラップ時の混合気排出量も増える。 エキパイ内部でCO2が熱解離し、CO+O2となれば混合気と結び付きさらに燃え易い状態となる点火は熱による自然着火となるだろう。 条件がそろえばシリンダー付近で外部点火し、サイレンサーから炎が出たりする訳か。 単純拡張状態では正圧・負圧を妨げる物はない(パスカルの模型実験のようにシリンダーボア面積:エキパイ内断面積で圧力差と壁面周りの摩擦は生じる)と考えていたが不要な爆発は気流を乱すこととなる。 見ている限りではノーマルよりヨシムラST-2カムの方がオーバーラップの状態は1サイクルを比較すると短いため、こういった面でも高圧縮を考えたカムプロフィールと言えるようだ。 慣らしの段階ではっきりしたことは言えないが改善される可能性は高く期待が持てる。
 4/15 のせ替えから60km程度試走行を行った。 (やはり、3000rpm程度、60kmキープ)夕方には一時雨もやみ、走行中温度は81度まで上昇しサーモスタットが開くことが確認できた。 20時過ぎにはまた雨が降り出し走行中温度は73度程度で安定していた。 真夏の渋滞はやはりファンが必要かもしれない。 実は電装系のトラブルとは、ヘッドライトとオイルクーラーのファンなのだ。 音が小さすぎるホーンも考えものだが、電源を見直す必要がある(原因は判っている)。 走行時に感じたのだが5000rpm回せば市街地は十分だろう。 スロットル開度を計るため、テープで目盛を作る予定。
 4/22 気にしていたヘッドライトとホーンを修理した。 驚異的な軽さの電子ブザーは大きさに比例し、音も小さかった(笑)、仕方が無いので思いつく電子ブザー・・・Baha これならエンジン音の低い音にかき消されにくいし55g程度と軽量(38110-kv6-000 ホーンComp¥3090)で良さそうだ。
 なかなか、かも号に乗る暇が無く、慣らしもやっと150kmを超えた。 最高温度は今のところ92℃程度。 気温も高まり、信号待ちでも温度が0.1℃/sで上昇する感じだ。
 話は変わるが、自賠責だが最近安くなったらしい。 昨年の今時期1年間しか入れない金額で2年入れるくらいの価格になっている。 2輪・4輪共全体的に安くなっているようだ。(50ccは高くなっているとか) 
 4/24 バイク屋の友達の知多半島ツーリングに同行した。 天気は曇り。 若干涼しいくらいだったが50km程度走って油温計の指示は103℃を超えた。 信号待ちで”まずいな〜”と思ったが今回のツーリングでこれ以上に温度が上がることは無かった。 ツーリングとなると当然早い子もいる訳で・・・7000rpmくらいまでは回してしまった。 かなり楽しいと思う反面、かなり五月蝿い(うるさい)、そして全開に開ける必要は公道でないことが確信した。 まるは食堂・野間灯台へ立ち寄り、帰りの道で電装系トラブル。 大須で買ったコネクターの圧着端子の接触不良でメインヒューズが切れたと同じ状態となり、単独で帰る事態となった。(メインキーの+(赤)コードの外れ:レーサーと同じ状態・それ以下?) 帰ってからヒューズが切れていないことからすぐに原因がわかった。 はんだを使うついででもあり、クーラーファンのハーネスを接続。 (回転時、少しカバーに接触しているようだ) これでエンジンを積替えて300km以上は走れた。 今回はエンジンがエンジンだけに慎重且つ、精密に組立てたので走れている時点である程度の安心感はある。 私以外は2ストばかりだったが、私のみ無給油でさらに給油(満タン)したのは、20日でまだ7・8Lあるように見える。 
 5/6 東京を3日間走り500km以上走行完了。 慣らしと言いつつ楽しめるくらいには開けていた。 一般に慣らしを4000回転を2000kmとか言われているが、NAエンジンを載せている訳でもない。 少し改良を加えたノーマルエンジンを自分で組立てたものだ。 ノーマル車体でレースを行っている人なら判ると思うが、キャブセッティング時点で、ノッキングなどのトラブルはまずわかる。 慣らしはコース1・2周でタイヤを暖めて徐々に加速といったケースが多いだろう。 ただし全開域は心配だ。 ちなみに4000回転で息継ぎのような感じになるのは吸気ポート形状にあるのかも知れない。 かも号は、独学とSBSスタッフと相談で吸気ポート形状を改善してある。 他にも変更点が多くあるので、それだけで改善されているとはいえないが、かも号にはそれが感じない。
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