T08

これまで、色々なテストに耐えてきた新2号エンジンだが、若干焼き付が確認できたので紹介する。
走行しない時も定期的にエンジンをかけていた青島号だが、ブリーザーからオイルを吹いた。
オイルがシャビシャビでガソリンの臭いもする。 マフラーからは白い煙は出ていない。 「軽く焼きついた」
と判断し、急きょO/Hを実施した。(H21.4.18PM-19)


新2号のほとんどのボルトはステンレスボタンヘッドに交換されているが今回のOH(T07から何回もOHはしてきたが異常が無いので省略していた) 今回、排気側のタペットカバーのボルトと写真のヘッドカバーのボルトが焼きつきでネジが舐めてしまった。
ミッションオイルを抜くが異様な量のオイル…というかガソリンタンクのガソリンが大量に出てきた。(圧力でマグネットのキャップは2つとも舐めてしまい交換)
ヘッド側は異常なし、 吸気ポートはススが付いた感じだった。 シリンダは排気側に米粒ほどの削れと下側に縦線が出来ていた。 吸気側も複数細い縦線が見えた。 米粒くらいの凹みはペーパーである程度均し、全体をホーニングした。

シンナーで拭き取る程度で汚れは取れた。 

ピストン、ピストンリング、コンロッドは異常なし、 手入れして組みなおした。

暇の無い中、急きょのO/Hでもあり、
そのまま組むのも勿体無いとヘッドカバー・ヘッドの軽量化を図った。
オイルフィッティングの補修もあり、旋盤を回した為、ついでに複数のアルミ削りだしカラーを作った
本当はお客さまのエンジンO/Hを予定していたが、青島号と田中号は常に動く状態にしておきたかったため急がせてもらった。
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