足周り他さまざまな故障があった車体。

H16知多半島冬ミに参加された方が先輩から十数万円で購入したと聞いたように思う。　その時からちょくちょく見ているのだがこれが酷い状態だったのです。

【1回目】 知多半島ミ集合時点で350STDマフラーのサイレンサーを外してWR’Sのカーボンを移植して来たのですがスイングアームにサイレンサーが当たりスイングアームに干渉していた。（心優しいGooseオーナーたちは挨拶も前にサイレンサーを引っ張り出すため、みんなで初めて会っただろうこの車体を蹴りながら引っ張りあげたのでした：笑　オーナー呆然）　シリンダーヘッドからもオイルがにじみ出ていてタペット音も大きかったのでミーティング後、日を跨ぎ整備。　シリンダーヘッド周りは直しました。 【２回目】 新春ピットミーティングで凹んだタンクの積み替えとキャブ調整、ハンドル補修、Batt充電 （これも色々あったのですが…省略） 【３回目】 今回は友達が誤ってバイクを倒してしまったのでタンク修理と4万円以内で出来る整備（フロントフォークOHとリアのマスターシリンダー交換を含む）だったのですが…

	【フロント周り】 ・正立ホークOH実施。 ・２５０ライトステーは鉄で錆が浮いてきているので交換。ボルトは腐食しているためすべて交換。 ・リア用ウインカーをフロントに使っていたため、STDに変更(在庫が無いため、良い部分を組み合わせ作った。 ・ホイルは2回目にクラックがあることが判明。　タイヤは今のものが使いたいと言うのでタイヤ交換も実施。ブレーキディスクボルトも腐食しており取替
	お店でOHしてもらったというフロントのキャリパーだがピンが錆びて正常な動きが出来ない状態だ。　パットは面取りしていない。　メンテナンスをあまりしない人には逆効果なのがピストンに塗ったグリス。　ブレーキカスをいっぱい付けすでに汚れている。　さらに動きを悪くする。 1日目の作業は７〜８時間ぐらいだろう。　作業が済んだのが０時ごろだったので自宅に帰らずピットで泊まった。
	【リア周り】 翌朝、リア周りを行なおうとアクスルを緩めようとしたがとても硬い。超ロングスピナとスピナで何とか緩めることが出来た。　しかし、今度はアクスルシャフトが抜けない。　仕方が無いのでプラハンで叩くことにしたがびくともしない。　どうしようもないのでハンマーに持ち替え２０分程度かかって抜いた。　叩き出しに使ったエンジンハンガー用のシャフトが１本お釈迦になった。　どうしたらここまで錆びるのかと思うくらい見事に一面錆びている。　バイク屋のピットで悪い物を散々見てきたがここまで酷くない。　交換を考えたが、直後に見た惨事で予算が無いことがわかり鑢で磨きなおし、グリスを塗布した。　お金が出来たら変えて欲しいパーツだ。
	ブレーキピンのRピンを外そうと指である場所を何度も確認したが・・・無い。　嘘だろうと思い今度は目で確認したがやはりささっていない。　プラスチックのカバーで何とか抑えられていたようだ。
	ハブのシールが割れている…中のベアリングが傾いている？
	本来入っているはずのリアスプロケットドラムリティーナが無い！　それでベアリングが傾いて…ハブも削れているっていうことは・・・
	ホイル側も削れているわけですね。　シールベアリングが曲がって側面が剥がれてきてます。　ワッシャーみたいですがベアリングの一部ですよ。　これは．．．錆びている以前にアクスルシャフトが抜けない訳だ。　先日も酷さに頭が痛かったが追い討ちをかけてくれます。　どっと疲れました。
	スプロケは手裏剣ですね。　かなり攻撃力が高そう。　チェーンも干からびていい感じです。　チェーンのリンク数を減らしてコストダウンを計ろうとしたのかもしれませんが小さいスプロケの選択のおかげでスイングアームのチェーンバッファ（ゴムのところ）が削れ、スイングアームも一部傷ついていますね。　チェーンの張り方にも問題がありますが。　純正２５０の１４・４４Tと比べてドリブン２T分くらい高速セッティングなのでSTDに戻すとトルクがある感じとなるでしょう。　予算が無いのでこちらも中古で済ませます。　出来たらチェーンを新品にして欲しい。　なぜだか判らないが固定ナットが１個１７ｍｍのものが付いていたのでSTDに交換してあります
	２日目は７時３０分ごろから初めて夕方の５時３０分頃完了。ねじが潰れている箇所が幾つもあり、交換したのと、スタンドなど潤滑できていないところも多かった。久々に最悪な状態と呼べる車体をおおよそ正常と呼べる形に仕上げた。