オイルポンプドリブンギア交換ミス 

Q1昨日オイルポンプギアを交換したのですが、組んだ後にエンジンをかけてギアを一速に入れるとクラッチが切れていないようでエンストしました。ワイヤーをどれだけ張ってもやはり速を入れるとエンストします。今日、もう一度あけてみてサービスマニュアルを見ながら再度組んでみたのですが、結果は同じでした。 説明が足りないとは思いますが、何かヒントになるようなことがございましたらアドバイスをいただけないでしょうか?
A1DRのオイルポンプドリブンを交換されたのですね。  トルク管理意外特に注意する点はないのですが原因となりえる項目を順に挙げます。

<ギア周り>
@オイルポンプを固定するピン(FIG13 09261-04009)の脱落 ピンが引っかかる:可能性薄い、それより焼きつく危険性あり
Aオイルポンプを固定するサークリップの閉じ忘れ若しくは、しっかり填まっていない:可能性あり クラッチハウジングとギアの摩擦
Bオイルポンプドリブンギアの向きが違う:可能性薄い、STDの形状を事前に見れば間違うケースは少ないが同上の結果となる
Cシム(08221-10185サービスマニュアルではワッシャ@と書かれている)脱落:可能性あり ポンプ側とギアの摩擦
<クラッチ周り>
Dクラッチハウジングナットの締め付けすぎ
Eクラッチプレートの入れる順及びプレート同士の貼り付き
Fクラッチハウジングワッシャー脱落
Gクラッチレリーズラックの向きが合っていない
Hクラッチレリーズラックのベアリング脱落
Iクラッチレリーズラックのスラストワッシャー脱落
Jクラッチレリーズピニオンギアの向きが合っていない

Q2ちなみにレバーは握れますし、アームも動いています。 これを機に一度エンジンを下ろしてオーバーホールしようと考えています。
A2
レバーが軽く握れ、レリーズアームが動いているということはG〜Jに問題はないと思われる。  エンジン始動し、ニュートラルギアから他のギアに入れるとエンジンが止まる場合、 まずクラッチが切れていないでしょう。 スズキとのお約束でサービスマニュアル図面をそのまま載せることは出来ませんのでお手持ちのs-ビスマニュアルの「クラッチ関係」図をご参照ください。 きっとプライマリードリブンギアとクラッチスリーブハブ固定されてしまっている状態でしょう。 エンジンを開ける前にリアホイルをスタンドで浮かし、転倒に注意してエンジン始動してみてください。 始動後軽くふかし、2速に入ってもエンジンが始動できるか(負荷は大きく減りましたがフリクションはまだ大きいので止まるかも)確認できます。  やはり一番疑うべきはプライマリードリブンギアとクラッチスリーブハブのワッシャー脱落とクラッチスリーブハブナット(管理値:400〜600kgf・cm)の締め付けすぎです。 ハブホルダー代わりにギアの部分にアルミ片をかませる人もいますが取り除くのを忘れるということも原因にあるでしょう。 オイルポンプとギアの間のシムが古いギアに貼り付くというのはピンがあるのでないだろうと考えています。 むしろオイルポンプドリブンギアを固定するサークリップの方が忘れる可能性があるといえるでしょう。 エンジン内に忘れ物をしないよう注意が必要です。 比較的ワッシャーのような大きな部品の場合クランクケースに落ちることはないでしょうが、アルミ片やシムなど油道からクランクケース内に落ち込むケースがある。


サービスマニュアルでは分解点検 エンジンの「エンジン組み立て」の部分に書かれているもので十分わかるないようだと判断できる。 詳細として付け加える手順はない。 マニュアルに従い組み直せば原因が見つかるはず。  しかしながら外す部品点数も多く初めてで工具も揃っていない環境ではミスを引き起こす可能性は多いです。 不安な方はご依頼ください。 出向いて出来る作業ですし、パーツが揃えば半日もかかりません。(オイルポンプドリブンギアを取り替えるを参照)

Q3オイルポンプギアはどうやら締めすぎのようでした。が、不安な点があります。それは、初めに緩めたときはロックワッシャのかしめをはずすとナットが手で回るぐらいゆるかったのです。で、前回の交換後には規定トルクで締め付けたのですがどうやらそれがクラッチの切れない原因だったようです。結果的に最後は緩めたときと同じくらいのトルクで締めると直りました。バラス前にはそれまで問題なかったので、これからどうもないか様子を見ていくつもりですが、これでは良くないのではないかと不安を感じております。規定トルクで締めてダメということで、他の部分に原因があるのでしょうか?

エンジン内は駆動部が大半で、締めすぎにより、ギアの動きを妨げたり、ベアリングに負担をかけたりする場合があります。 一概にはいえませんが駆動部に関して言えば規定トルク内で調整するべきです。 組み立てにインパクトは使わない。 締め方1つで変わるエンジン特性を楽しむっていうのも1つです。 ちょくちょく開けるたびにねじ強度区分表とサービスマニュアルを見て変更してフィーリングやノイズを確認する。 面白いでしょ。 幸いGooseのミッションオイルはサイドカバーを外したときにはほとんど出ない(オイルサンプのため)。ガスケットも何度も変えずに済む方法がある(サイドカバーのガスケットは新品に交換したときにきれいなミッションオイルを両面に塗っておくことで繰り返しセッティングを変える時ガスケットを交換せず、掃除しオイルを塗りなおすだけで済ませるという方法がとれます。 オイルを塗らないとガスケットは貼り付き傷や破れることがあります。些細なことですがエンジンを触るようになったら覚えていて損は無いですよ)

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