カムチェーン周りの故障  


上はカムチェーンが伸び、折れたガイド


下はエンジンをO/Hした時に何故かクランクケースに落ちていた
ガイドです。

お客さまからの情報
お客さま
「腰上のカチカチ音について」
結論から申し上げますと、(カムチェーン交換後)とても静かなエンジンに変わりました。原因はやはりカムチェーンでした。
交換前のカムチェーンは全体的にピンの箇所でガタがあり、結構伸びていました
カムスプロケットは見た感じ摩耗は確認出来ませんでしたが、リセットのつもりでカムチェーンとセットで交換しました。

驚いたのは、今までカムチェーンをカムスプロケットに取り付ける時に、カムからスプロケットを外さなくても取り付け出来ていたのですが今回は出来ませんでした。
この事からずいぶん前から伸びていたのではないかと思います。
前回カムチェーンを交換してから距離的には6500km程です。ツーリングや街乗りはなく、ワインディングメインで乗っています。サーキットは走行会に3回程参加した程度です。
コスワース90?で450ccにボアアップ+FCR41など、後輪で50PS弱あります。ノーマルのカムチェーンでは条件が過酷なのでしょうね。強化カムチェーンが欲しいところです。
これからは消耗品として、定期的に交換していきます。

そしてカムチェーンガイドは実際に取り外してみると、問題ありませんでした。
前回はテンショナーの穴からライトをあてて写真を撮ったのですが、オイルと光の関係から大きく凹んでいるように見えたようです。
問題無しと判断し、交換はしませんでした。譲っていただいたガイドは大事に保管します。

「質問:カム山の摩耗について」

話は変わりますが、多くのエンジンを開けてきたKamoさんに聞いてみたい事があります。
カム山の摩耗で多く見られるのは、吸気側でしょうか?

私は以前ヨシムラカムを使っていたのですが、恥ずかしながら吸気側のカム山を摩耗してつぶしてしまった経験があります。オイル管理はしっかりしてます。
それで今はWebcamのDR350用のハイカムを入れています(これしか手に入らない)。また保険のつもりで、カム、ロッカーアーム、ピストンピン、ピストンなどWPC処理もしています。
その後、1回/6か月位のサイクルでヘッドカバーを開けて、カムとロッカーアームの状態を確認しているのですが、カムの吸気側に少しですが傷が入ってしまいました。

いろいろ考えたのですが、私の結論はアイドリングでの暖気が原因なのではないかと思っています。
排気側はすぐ近くにヘッド冷却の大きなオイル経路があり、アイドリング回転数でもオイルが十分循環できるけれど、吸気側のロッカーアームの小さい穴から吐出されているオイル
量が足りていないのではないかと。試しに、タペットクリアランス調整時に外すカバーの代わりにアクリル板でカバーをして、エンジンをかけたことがあります。
結果アイドリングではアクリル板にオイルが付着しませんでした。回転数を2000回転にするとアクリル板にオイルが飛び散りオイル量が十分な印象でした。

それからは暖気は2000回転以上をキープしています。コスワースはピストンクリアランスが広いので暖気を慎重にしてきたのですが盲点でした・・・。
暖気をせずにエンジン始動後に走り出す乗り方の方が、ピストンには悪いですが、カムには優しいのかもしれません…。

kamo:カム山の消耗についてです。
具体的に言えるのは自分の車両を何度も開けて状況を
見たところですが 燃焼効率とエンジン熱であからさまに
違ってきます。

買った車両や人の車両を何百回O/Hしても結局どう管理して
どう乗って行ったかは個人差がありますからね。
カム シャフト/バルブ に複数計測したデータが残っています。 どちらかでは無く減っているものはどちらも減っているのです。

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