ブレーキを考える


乗り方を変えても、清掃してもブレーキが効かない。

こういう場合仕方が無い。 チューニングアップしよう。 案としては

  • マスターシリンダーのピストン径を小さくする
  • キャリパーピストン径を大きくする

これはパスカルの原理を応用した方法。 13号でとられている対策がこれにあたりますね。

  • いろいろ情報を聞くと異形6ポットでないキャリパーはパットが片減りしやすい。キャリパー内の圧力差により均等にピストンへ力が分散できないようだ。 リアに量産品のブレンボ2ポットを入れるのもあまり良くないということだ。 入れるなら異形4ポットが無難とのこと。 STDの異形4ポッドは、整備製もよく、不満が無い。 不満があるとすればSTDパットだ。 耐摩擦性の高いものであり、社外品に交換するだけで(整備がされているキャリパーなら)、効きが良くなる。
  • 重くなる
  • マスターシリンダーは5/8Φ以上に変更する必要がある。
  • ブレーキホースをメッシュホースに変える

手軽で安価なので多くのオーナーが行っている。 剛性が上り、管路膨張が抑えられブレーキの効きを良くできる。
  • STDマスターシリンダーをリザーバータンク別体式(リモートコネクター)に変える

振動の影響を受けにくくできる。 フロントの場合はステアリング系のマスの集中化を図れる。
<ADVANTAGE−NISSIN MASTERCYLINDER>
Φ5/8(15.875mm)・14・1/2(12.7mm) 各¥13000
<DAYTONA-NISSIN フロントブレーキマスターシリンダー>
Φ5/8(15.875mm)・14・1/2(12.7mm) 調査予定
値段に差はほとんど無いだろう。 ならばADVANTAGE−NISSINを選んではいかがでしょう?


ブレンボのラジアルポンプ
  • ダブルディスクを考えたがデメリットのほうが多いことに気が付いた。
 11号でとられた対策
  • 確実にフロントが重くなる。
  • コストがかかる。
  • シングルディスクでよれる様な設計をメーカーがする訳が無く、さらにサイズの大きいディスクを付けている車体もある。
  • 検討をした刀やバンテッド・88γはエア抜きが面倒。 総合的にメンテナンスが多い。
 初期制動は期待できるが消耗パーツにお金をかけなければ、今以上の性能向上は期待できない。

ローターを大きくする。
  • 250cc・350cc共にフロントSTDはφ300mm/リアSTDはφ210mmであり交換しても意味が無い。
  • 300mm以上にはキャリパーサポートが必要である(90・40mmピッチそれぞれ販売されている。)
  • Φ310かΦ320を購入することとなるだろうがオフセット26mmのgooseは最低でも66000円する。
  • GSX-R750やRF900が9ピンのΦ310である。 しかし、オフセットは違うので交換要。
  • 大きくなれば重くなる
高性能パッドに取り替える
  • 重さはほぼ変化しない。
  • 大きな改造はない。
  • 純正よりは高いが性能はあがる。
高性能ブレーキパッドを考える
低価格で流通の高いデイトナ製のパッドを紹介します。
RSパッド(生産中止)/黒つやあり シンタードパッド/灰色つやなし
 摩擦材にカーボンを配合したレースに対応する強力な制動力と耐フェード性。 超高速から鋭いブレーキングが可能。 握り込むほどに効くリニアなブレーキフィーリング。 ステンレス/鋳鉄ディスク対応。 耐熱温度500℃ ドライ専用。 レーシングパッドからみてコントロール性は下がるがレイン性能が高いのが特徴。 最大摩擦係数も0.6以上となっている。 
赤パッド(プロパッド)/赤 グリーンパッド(SPパッド)/緑
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アスベストフリーのハイμセミメタリック系
万能タイプ・ドライ・ウエット問わず使えるオールラウンド使用。(グラフについては少し先になりそう)
アスベストフリーのウルトラμセミメタリック系
特に中低速のμは赤パットの15%up。
その分消耗も早い。 こちらもオールラウンド使用
 2002.6.30 中部ミの帰りの中央道で確認したのだが、シンタードに比べRSは温度が上がらないとその性能は判りにくい。 途中、雨天走行だったので予備で持っていっていたFERODOのSTD(雨天でも冷えていてもコントロール性が高い。 初期制動はそれほど高くない)に交換しようと考えたが、初期制動は高く、サーキットや峠でもない限り問題ないと感じた。
トキコSTDキャリパーではまる他のメーカーパッド
Rockheed(AP)/黒褐色 FERODO/黒つやなし
品番を忘れてしまったけど、Goose用はあったはず(パットに付いてきたステッカーを持っているため)、STDタイプだったと思うが消耗は早かったように思います。 性能は良いでしょう。(忘れています) FDB574(STDタイプ)を試した。オールラウンドタイプで雨天でも効くが、しなやかな感じ。 セールスにはステンロータとの相性が非常に良いと書いてあるが確かにSTDの状態ならこのパットはお奨めできる。
STD SS CP
F R F F
FDB574 FDB338 FDB574SS FDB574CP
projectμ/エメラルド Vesrah ストリート用(グリーンパッド)/緑
エッジが立って、薄くなっても、鳴かないし、コントロール性のあるパットだと感じました。 レーシングを使用しましたが初期制動力は差ほど強いとは感じませんでした。
ハイパーカーボン レーシングエボリューション
F R F
BP107 BP113 BP107M
トキコの純正に一番近いかも知れません。消耗も比較的少なく、流通度も高い。 価格が安いこともあります。 JISD4411規格 ドイツKBA60614認可 アメリカAAMVA認定取得もある国産パッドとして優れています。 デュポン社製ケブラーを使用した環境にやさしいパッドです。 海外の有名なブレーキメーカーB社より磨耗係数を見ると優れているのが判ります。 レース用ももう出ているはずですが… 
パッドはどのくらいで交換するのが目安?
パッドメーカーによって多少の違いはありますがだいたい2mm程度までライニング部が削れていたら交換してください。 片減りしている場合も2mm以下なら交換すべきですが、その時ピストンの清掃も行ってください。 片減りの原因はピストンの汚れが多いです。(ブレーキキャリパー参照)
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