エンジンがかからない


お客さま情報@
Q1はじめまして、自分でバイクを触る勉強も兼ねて昔乗っていたグース350(92年式)を先日、友人から購入しました。
 しばらく放置していたらエンジンが始動できなくなったので困りサイトを見て連絡をさせて頂いております。
 あっ、私はド素人なので文面で???となる所があるかもしれませんので先にお詫び申し上げます。
 現状、エンジンが不動ですが、セルでクランキングもしてマフラーからはポコポコ鳴っています。
イグニッションコイルもプラグも問題なさそうで(プラグからは火が飛んでいる)
サイトを拝見してキャブも開けて見てみましたがきれいな状態で問題なさそうでした。
あとはオーバーフローかな?とサイトを拝見した上で考えていますがCDIかもしれないのでshopコーナーをみていたらCDIが出ていたので
是非譲って頂ければと思っています。 在庫、ございましたら宜しくお願いいたします。
A1無駄なお金を使わないために確認させてください。 350ccCDIの在庫はもちろんございます予備で買っておく気なら販売もできます。
プラグを外し、プラグケーブルに外したプラグを差し込んでエンジンのボルトにプラグのマイナス極(先端です)をあてスターターボタンを押したとき火花は出ているか?
また、キャブレターのパイロットジェットのつまりは無いか?
これを確認したいです。 パイロットはメインジェットの横に細い穴がありマイナスドライバーで外せます#42.5あたりが入っているのではないかと思われますが外した状態でちくわの穴のように穴が通って見えますか?
ここだけ教えてください。 故障解析する為更に2,3聞くかも知れませんめんどくせいなぁ〜と思うときはご要望のCDIだけの販売に変更します。ケースとしてはCDI.だけの故障は少ないとだけ言っておきますね。ではご検討ください。
Q2先ほど、ようやくキャブを外してみてみました。
 まず、プラグですが、こちらはしっかり火花が出ていました。 次にパイロットジェットの詰りをみてみましたが、こちらも問題なさそうです。
 先ほどタンクを載せてセルを回してみましたがやっぱり爆発しそうにありません。。。
 他に思い当たる箇所、ございませんか? CDIの故障は少ないとお聞きしましたので順番に1つづつ不動になっている要素をクリアしていくしか無いですね。
 ちなみにエアクリーナー外したままですがエンジン始動は問題ありませんでしょうか? ついでだから、このままフィルターかファンネル付けようかなと考えています。
A2燃料(混合気)が中に入って点火があれば不安定でも始動する。 多くの方がCDIで点火時期を考え点火信号を送っていると勘違いされているようですが、点火信号の発生はエンジン内部のパルサコイル、ピックアップコイルで行っているので点火がある時点でおおよそ問題は無い。エンジンパーツを変更していない限り大きくずれない。エンジン始動を試み、何度もセルを回した後、プラグを外したらプラグの先端はガソリンで濡れていましたか?エンジン内にガソリンが入っていることが確認したいです。今度はステーター解析・故障事例へとクリックし、ステータから正しい点火信号が出ているか確認する。写真をみながら白と茶の配線の抵抗を測ってください。伝送系で、最も多い故障はステーターです
Q3早速、テスターで計ってみました。(自動車整備用テスター使用)
茶⇔白:463〜465Ω
緑⇔青:472〜474Ω
黄⇔灰:472〜474Ω 
このような状態です。
 どうも他のグースより抵抗が低い気がしますが大丈夫???と感じています。
A3o( ̄ー ̄;)ゞううむ。 確かに良さそうです。(以下比較データ)
- GooseSM参考値 Goose実計測値 Goose実計測値(新品) DR実計測値 不良品1 不良品2 不良品3
茶−白 496Ω±20% 510Ω 491Ω 502Ω 1MΩ上 1233Ω 1MΩ上
黄−黄 0.71Ω±20% 0.07Ω 0.07Ω 0.07Ω 0.07Ω 0.07Ω 0.07Ω
緑−青 520Ω±20% 520Ω 505Ω 513Ω 520Ω 520Ω 520Ω
黄−灰 520Ω±20% 520Ω 505Ω 524Ω 520Ω 520Ω 520Ω
改めて初めから頂いたメールを読み直しました。
状況の確認です
・購入時はエンジンはかかり乗れていた。
・放置して乗れなくなった。
・焼きつきなどエンジントラブルでない
・再始動(エンジンかからず)はエアクリーナーを外した状態
・火花は出るし、エンジン負圧により混合気はエンジン内に
 入ってきている
・ステーター異常は見受けられない。
・クランクが回るくらいバッテリーはある

電装系は一旦切り離して考えましょう。 吸排気系のトラブルを考える
(ガソリンをキャブに残したまま放置すると半年程度でPJが詰まっても
おかしくない。 また、エンジン内にガソリンが入っていても混合気が
燃えにくければエンジンはかかりにくいため)
・エアークリーナーをつけた状態での始動時に起こる問題は
 エアフィルターのつまりが考えられるが、静止時のパイロット系は
 エアクリーナーBOXが無くてもキャブセッティングがあっていれば
 始動は可能だから外した状態でチェックする。
・キャブをOHしPAJ、PJとミキシングボディーの管路につまりが無いことを
 確認する。 PJは詰まりがないと聞いたがやはり詰まりはあると考え易い
 たかだか500円程度なので交換しよう。 通チェックはキャブクリーナーで
 全部の穴の通りを確認する。何処が何処と繋がっているかはサービスマニュアル
 にて確認する。
・ガソリンは新しいものを使用してますよね? 違う場合は取り替えて見ましょう。
 出来そうですか? 一度キャブレター正常なキャブをこちらから買い取って頂き、
 始動できたら故障キャブをkamoairに送って頂き、故障原因を修理。 修理費除き
 指定口座に振り込むなんて方法をとってもいいかもしれませんね。 その時送料
 だけは持っていただくというふうか、kamoairのPITに現状のGooseを運んでいただき
 修理後連絡。 配送はお互いの時間都合で協議なども可能です。

他の店に比べ、利益を考えない分と、Gooseの中古パーツが揃っている分
疑われた電装パーツも簡単に差し替えチェックできるため早いのがkamoairの
メリットです。 ただ、結婚、出産と続き忙しくて副業であるkamoairにさける
時間が減ってしまったことと支持していただけるので全国の方とこのような
対応を私一人で行っているのでその時間がかかってしまうかもしれません。
都合しだいが納期としかいえません。 出来るだけの事は致しますので
お願いします。
(お客さまからキャブが届き確認)確認の意味でkamoから質問
キャブのガソリンタンク部を取り外しPJを見てみました。 PJは見たところ詰まりは無いようにみえます。 純正Gooseにはめ変えテストするまえに
確認ですPS(裏面のマイナスネジ)は一番しまった状態から何回転戻しだったか覚えていますか? 今見たら6回転ほど戻しになっていたので、以前エンジンがかか
っていた状態でなく、点検していただいたとき戻し忘れたのだろうとおもいまして
Q4あっ、PSは始動していた頃から一切触っていません。 もしかして戻しすぎで不動になっていたのでしょうか???(汗
勝手に緩むことは無いですよね???
A4勝手に緩むかということですがメーカー推奨は通常2回転戻しほどですから戻しすぎでスプリングの圧がかかっていないと
無くは無いのかもしれないですね。
13号に設置し、前のセッティングで不始動確認
PS:6回転戻し
PJ:42.5
NJ:下から2段
MJ:125
清掃・通チェック実施、標準セッティングに
PS:1.5回転戻し
PJ:42.5
NJ:中央
MJ:125
再度設置し、始動。
エンジン始動良好
原因がキャブだけかわからないが1つ原因は解決した。

お客さま情報A
お客さまGooseが意識不明の重体に陥り、右往左往した結果、無事甦生しましたので、その顛末を報告します。
 暖機を終えてエンジンを切り、また暫くしてエンジンをかけようとしたら、キーを回してもウンともスンともカチッともいわず、ニュートラルランプ・ウィンカー・ヘッド・ブレーキランプすべて点灯しない。何度か試みたが全く反応がなく、ニュートラルランプも点く気配もなし。 灯火類が全く反応しないので、これは電装系のトラブルで、バッテリーからイグニッション・スイッチ間のトラブルだと判断した。原因は次の4点だと推理して点検。
 
@ バッテリー     → 電圧正常   ターミナルOK
A メイン・ヒューズ  → 切れなし    導通OK
B イグニッション・スイッチ  → 導通OK
C 断線
 
残すところは断線だと判断し、導通検査。
 
@ バッテリーからイグニッション・スイッチまで  →  導通なし
 
次に、場所の特定。
 
@ バッテリーからメイン・ヒューズまでの間  →  導通有り
A メイン・ヒューズからイグニッション・スイッチまでの間  → 導通なし
 
そこで、タンクをはずし目視・触診したが断線部分は不明。
 
中間点のビニール皮膜を剥がして導通検査をして場所を特定するか、新たにバイパスを作るかと思ったのだが、ひょっとしてと思って、ヒューズ・ボックスのヒューズ差し込み部分とコード取り出し部分の導通検査をしたところ、導通していないことが判明。よく見ると、ヒューズ差し込み部分とコード取り出し部分とが別体になっていてコネクター形式ではめ込まれていることを発見(添付画像参照)。はずして端子を磨いたところ、息を吹き返した。
 
やれやれでした。
ついでにメイン・ヒューズからイグニッション・スイッチまでの間のコネクターの端子をすべて磨いておいたのでとりあえず安心だと思います。15年も経つとこんな事もあるんだと再確認しました。(電気は目に見えないから、原因究明に大変時間がかかる。)
 
現在は、気温が下がって空気の密度が上がり混合気が少し薄くなっているせいか、少々アフター・ファイアーがあるものの快調です。(アクセル・オフ後のエンジン・ブレーキ時のアフター・ファイアーは結構好きです。)
kamoシート(据わった上体で)右下に位置する15Aヒューズですね。 全部O/Hしている人には「バッテリーケースに固定してあるあれですね」となると思いますが、純正サイドカバーに隠された状態で知らない人もいるかもしれませんね。 左写真ではヒューズBOXカバーが見えると思います。 この位置ですね。

別の例ですが、消費電力の高いホーンなどで切れるユーズはタンデムシート内のヒューズBOXの10A これでもスターターが回らなくなりますね。 どうしてもホーンを容量が大きなものに交換したい場合、励磁コイルを使用してください。

失火の件
お客さま首題の件ですが、プラグを外したところすすが多く先端は薄いグレーといった感じでした。
急場でイリジウムプラグに変えて少しはおさまっている状況です。
濃い目なのかなと思うのですが純正のスロージェットは#42.5でしたか?たしか#40だったような気がしたのですが。
kamoさんよりキャブを購入したときに#42.5が付いていたのでそのまま使っていたのですが,
現在の車両状態は給排気系でヨシムラマフラー以外はノーマルなので、戻してしまおうかと思っています。
セッティングは状態を見ながら進めるしか無いとは思っていますが、基準を知りたいんです。
もう一つ質問があるのですが、最後にプラグは2極じゃないといけないんでしょうか?
kamoうーん、メイン系が薄くない? そのまま走るのは良くないかも?
見てみないとすすけているのかグレーに変色しているかは分かりませんが
焼きつく前の色がそんな色です。

スローで薄ければすぐにとまってしまう。 ところがメインの薄い場合、スロットルの反応が
タコメーターでは早く感じ、実際パワーは出ていないのが多く、ライダーが理解できていないケース
もある。 上の方は調子よいのだと。

碍子は真っ白に焼け、さらに高温になるとグレーに変色する。 シリンダーの熱が高すぎると壁面に付いた
オイルが蒸発し、塗布する前にリングとシリンダーを摩擦する。 潤滑油がなくなるとシリンダーに傷が付き、
オイルが多くシリンダー内部に上がってくる。

スプレータイプのEPLなど、直接プラグホールから吹きつけクランキングし、メインを0.5以上大きめに設定して
静止セッティングを確認、走行後プラグを再確認してみてはどうだろう。
私だったら、エンジンを下ろして一度中を確認するところだけど簡単に出来ない環境なら、これが良いかも。
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