異音がするエンジン3

ピストンにバルブの破片が刺さっているんでは?と思われる車両の緊急修理(そろそろトラブルシューティングへ移動します

預かり時の確認状況
コスワース(385cc)・キャブFCRφ38?・ヨシムラチタンサイクロン(お店にて組立 年間キャブ調整なしのため濃い目のセッティングにしてあったとのこと)

要望:エンジン積替(350cc)交換エンジンの腰上O/H

厚くカーボンが付着している。 オイルが
燃えていたのでは?
お客さまさて、私はgoose350に乗りだして5年程になりますが、昨年5月頃エンジンからジージーという異音が鳴りだし
お世話になっているバイク屋さんで見てもらったのですが、おそらくベアリングから出ている音だとは思うが
乗って鳴らなくなることもあるかもしれないし、確かなことはエンジンを開けてみないと分からないということでした。
その少し前にオイルの量を調べたら少なかったので規定量まで足したことがありました。そのこともお店には伝えました。
(オイル自体は3000km走ったら全交換して、減っているときには随時足していました)
その日はひとまずはそのまま家に戻りました。

ですが音が次第に大きくなり、気になるのでOHをしようと何日後にもう一度お店へ持って行こうとしたときに
エンジンよりガツン(パカン?金属が折損するような感じ?)と音がして不動となってしまいました。

思えば乗ってお店に行こうとした私が間違いでした。

店には途中からgooseを押して行ったのですが、向かう途中のことを伝えると
「開けてみないと分からないけれども、修理には結構お金がかかるかも・・・」
と伝えられて、金銭的に悩みまた押して家に帰りました。

とりあえず車両はそのまま家にあるのですが、この度職場が変わることになり
通勤にオートバイがあると便利だけれども、できればこのgooseを
復活させられないかと思っています。

kamo緊急作業として引き受けます
過去の経験や事例と比較し、状況を確認しましょう!
・バイク屋さんにGooseを持っていた時、エンジン音が
 大きかった。
その時の音を擬音にするとどんな音?
@カチカチ
Aカチンカチン
Bコンコン(そんなに大きくないけど・・・)
Cガラガラ(ガランガラン)
さてどれ? 全部異常音ですがタペットのカチカチ音が
大きすぎて聞き取れなかったかなぁ?
これに気が付いていればある意味貴重な経験が
出来たといえますよ。 よーく思い出してください。
お客さまどれかと言えば「ガランガラン」(上にあるとおりジージーという音)

kamoデトネーションが考えられる。(ボアアップを預かり時に知る)タペット調整とキャブの濃いセッティング
が原因か? と思っていたがピストンの重量も変わっているし、シリンダーヘッドの加工してないのでは?
ヒートスポットを作ってしまっているのでは? 要因は1点ではなさそうです。
マフラーからバルブなど破片は出てこなかった。 バッテリーも11.22Vしかなく、スターターが回る感じではない。
プラグを外す時、ヌメっとした感じがした。 オイルが上がっている。 ネジ用面も碍子もオイルを燃やした
カーボンが酷く付着しており点火できる感じではない。 デトネーションでなく焼き付き? 金属音とは?
エンジンを下ろす前にスターターモーターの配線を外したのだが異常なくらいスターターモーターが動く。 ボルトはしまっている・・・エンジンを下ろして状況が明らかになった。 始動時に金属音が聞こえたというのは、冷温時に始動しレーシングした際に金属音がしたのかと思っていた。 これはピストンがシリンダーに抱き付き状態でクランクが回らず、スターターモーターをムリに回そうとしたものだから折れたのだろう。 金属音はこれかぁ。
カムギアのボルトを外そうにも、クランクが重く回らない。 ただ、引っかく感じでないため。抱き付きじゃないかも?と感じた。
シリンダーヘッドは加工していない。 やはり、ボアアップしたのだから、ヒートスポットが出来ないよう、面取りするべきだろうね。

シリンダーが抜けない。 やはり抱き付き? クランクを回しながらシリンダーだけ引っ張ると、シリンダーガスケットも社外品の紙タイプで張り付いているだけだった。

オイルを落としシリンダー内部を確認すると360度全面縦線が強く入っている。 ホーニングでも厳しい線がいくつもある。
ピストンリングもガタガタだ。ピストン全体に傷があるのはピストンのガタが大きすぎるからだ。とくに横の動きは付けたときからだと思うが多き。 1日目作業をここで終える。
(その夜 お客さまに確認)
kamoデトネーションではなく、焼き付でした。  たぶん、走行中温まっても真っ白な煙がマフラーから 出ていたでしょう。

お客さま走行中の煙の色は確認してませんでしたが、そんなに気になるほど真っ白という記憶はないですねぇ。
気づいていなかっただけかもしれませんが。

kamo金属破断音は停止状態からエンジン始動しようとして「キュキュキュ・・バン!」みたいな感じでエンジンはかからなかったのではないですか?

お客さまパカン!ともガツン!とも取れるような音は走行中に鳴りました。始動時はジージーという音はしていたもののアイドリングはしていて、エンジンが暖まってから乗り出し、あまり回転を上げないようにして乗っていたのですが、少し加速をしたときにパカン!(ガツン!)と鳴って止まってしまいました。

kamoクランクを直接回したらすごく重かったのでセルモーターで回らないはずだよ。 バルブの折損はなかったけど、シリンダーは深いたて溝、ピストンも ピストンリングはガタガタです。 腰下もビックエンドかクランクベアリングの焼きつきがあるかな。 積替え決定です!
(2日目夜にお客さまからの返信を確認してます)
汎用ピストンでコンロッド小端部の幅を考えていないから横のガタが大きい。 店の仕事と言ったがただ組んだだけだ。 これだけ重いピストンを付けたんだが多分腰下のウエイトバランスも取れていないだろうね。 お金かかるし、公道で乗るのであれば350に戻すかな。 ピストン裏は金属片を撒き散らした跡がある。 これは直下の大端部のベアリングでは?
「昨年5月頃エンジンからジージーという異音」の原因はオーナーが行ったとおり腰下(大端部)だった。
限界が来て「エンジンよりガツン(パカン?金属が折損するような感じ?)と音」は走行していた時・・・
シリンダーのセルモーター固定はオーナーが気付かぬうちに折れていたか、爆発音の後に
固着したクランクをセルで回そうとしたからか・・・  見えてきた。
(2日目のお客さまからの返信内容と合致。 車体は転倒した様子はなかったので冷静な判断で停止しましたね!
ギヤが入っている状態。 たぶん加速時に「バカン(ガツン:笑)」みたいな音がしてリアホイルがロック。ブラックマークを
残し・・・急いでクラッチを握りニュートラルに戻す・・・みたいな。 コーナーの中ならハイサイドみたいに吹っ飛ぶね。)
焦っただろう。(笑)

腰下は別のエンジンを組んでからO/Hするかと考えていたがクランクまで開けよう。
写真では判り辛いが銀・銅のラメパウダーが付着したようにキラキラしている。
このクランクは使わない方がいいね。
コンロッドはやはり焼けている。 写真でもおかしいと気付く人も多いと思う。 通常なら
コンドッドが斜めの状態であれば壁面に倒れているはずだ。 コンロッドを持ってこのまま
持ち上がった。 完全にロックしている。 こんな状態でセルを回せば固定端からモーターが
外れるのも無理はない。
オイルタンクを外した後、クランクケース裏側を見たが以前から漏油は微量だがあった様だ。
汚れが最近ではない。 クランクケース事態はコンロッドの急なロックでも持ちこたえていた
ようだ。 外損はない。
オイルは真っ黒だ。 焦げた臭いもある。 燃焼室で燃えたものが循環しているから、コンロッドが
ロックする前にシリンダーは焼き付きを起こしていたことが判る。 強いフリクションとなっていた。

ん? ウエイトバランスが取れていないフリクションが大きいエンジンを長距離高回転で回して
乗った後で起きたのでなく、通勤で毎日乗っていたとしたら、「ジージー」という期間は特に始動
が悪かったのでは? そう感じる。 
クラッチハウジングの歪と、マグネットに金属粉の付着を確認したがサイドカバー周りは異常なし。

クランクをO/Hしたら分解途中所々で見かけた二ードルベアリングのバラバラになった金属片と銅メタル片がオイルパンに大量に溜まっている。 予想通りクランクケースは手を加えた跡どころか開けた跡も見当たらない(スズキ純正液体ガスケット使用:ヘッド側は黒い液ガスだった)当然ビストンが重くなるからウエイトバランスは考えるべきである。 キャブセッティングはオーナーから濃い目にしていたとの情報だったが焼き付から来る障害となれば確認すべきだろう。
先にピストン周りに焼き付きがあり、シリンダー周りのフリクション大となった。 シリンダー内で爆発が起きると勢い良くコンロッドを押し下げるのだがピストンを押し上げる時、大端部のベアリングへの負担が大きい。 シーシー鳴っていたのはローラの真円が潰れ、レースが砕けたことで回転しなかった部分が摩擦し「シーシー」と音を立てていたのだろう。
オイルの蒸気を吸って焦げたゴテゴテのバルブ。 洗浄で落ちそうでないのでバルブフェイス以外の汚れを削り落とした。
組む前に磨く
ヘッドの吸排気ポート内はどちらも真っ黒だったが、ある程度汚れを取り除いた。 以後はポート研磨を行う。
(3日目) お客さまと相談し、別のエンジンの腰下もクランクまでO/H
ずーっと眠っていた車台なのでフォークなど磨耗がない。コンディションも良い。 ただ、久々に火を入れると古い液ガスが膨張し、エンジン停止後冷やされ収縮その後微量だが漏油が心配された。 そのためのO/Hだから、フィルター清掃・油道の拡張・バリ取りをして組む至って地味な作業なので省略。(お客さまのために工程毎の写真は撮影した)オイルポンプドリブンはDRの軽量タイプに交換した。
腰下完成! ボルトはBoltshopのエンジンボルト以外も使用。 見た目にも綺麗だが軽くもなっている。 ドレーンボルトも作る予定。
350ccシリンダーのホーニングは日目に終わっている。 明日から本業・・・少し休憩です。
2日かけてポート研磨・バルブ磨いを行い、シリンダーヘッドをエンジンに組み立てようとしたところ、「」のピンを抜いて
シリンダー側に移そうとしたところ、圧入りされてしまっており全く外れる様子がない。 よくよく考えるとピンが入っている
位置がおかしい。 「? 油道を塞いでないか?」と考え、引っ張り出すことを諦め、裏側から押し出した。
サービスマニュアルには書いていないが、パーツリストには載っていることを確認した。(350には描いてあり、250は
描いていない)DR250Sにも付いていた。 オイルの流れを再確認する
必要性がある。 250にないエンジン外側に接続したシリンダーヘッドとオイルタンクのバイパスは熱せられたオイルを
オイルタンクへダイレクトへ落とすルート。 オイルポンプから持ち上げる方のルートが縦なら分離する必要がある。
エンジン始動までに確認する。
「結果」強いて言えば無い方が良い。 というのは始めに感じたとおりで、オイルフィルター経由でシリンダーヘッドへ持
ち上げる油道はチェーン側で「」側でない。「」箇所のシリンダー側(下側)はクランクケース側に油道はなく。
シリンダーまでの油道で行き止まりとなる。 シリンダーヘッドからオイルタンクルートが350ccやDR250Sにあるがこの
ピンがあると油道が細くなる。 「」はエンジン内の何処と繋がっているかというとチェーン側-EX側と繋がっており、
排気バルブの冷却を担っている。 ピンを外せばピンに邪魔されずオイルを流せる訳です。 250ccはオイルタンクへの
バイパスが無いため、排気側の温度対策として350ccのバイパスを付けることをお勧めします。 その際、わざわざエンジン
を開けてこのピンを入れなくても良い訳だ。
6日目やっと腰上を組上げバルブクリアランスも調整できた。 セルモーターもO/Hし、清掃のみで使えることが確認できた。
プラグをトルクレンチで締めるのだが締まっていいはずの位置でも回転が止まらない・・・プラグを引きながら抜き取り。プラグのネジ穴のねじ山を確認。ねじ山はちゃんとあるのだが焼き付いた時にねじ山が崩れたか? と思いつつ別のプラグで試してみると指定トルクをかける事が出来た。 再度プラグホール修正のためのO/Hが必要となるところだったがプラグ側のねじ山が先に潰れていたようだ。 
ほっとして、休憩を挟んだら組み終わる頃、外は真っ暗。 明日はエンジンを積んで、補修部品製作他かな・・・
写真を撮り忘れた 7日目エンジンを積んで磁石付きドレーンボルトを作って、ピロボールKITを組んで、現在のピボット強化KITの状態を確認しエンジンを積んだ。 ブレーキペダル補修を済ませた。
15H頃にオーナーがPITに遊びに来てくれたので今までの状況を簡単に説明。 その後、左ステップの空回り原因を確認し固定し直し。
ブリーザータンクの固定部にカラーを入れ、トルク管理できるようにした。(すでに力で締め付けているから潰れた痕あり)
ドリブンスプロケットの固定ボルトが腐食。 ダイスでねじ山を清掃する
何故か水が入っている。 ブレーキパットが減り、ベローズが下に引かれる。 ブレーキを引きずってDOT4が高温
となり、後に冷やされると・・・水がたまるのだろうか?
両ピストン錆が出ている。ロールバックが出来ず、ピストンが出たままで走っていたとすれば上と状況は一致してくる。
キャリパー+ホースごと交換。 メッシュホースと程度の良い中古キャリパに。DOT4も汚れが目立つ。あえて酸化テスターは使わなかった。

ステンレスピン作成して取り付けました(ブレーキキャリパー
ピンが必要ないことは判ったがパーツリストには載っていた。オーナーに電話相談しようと考え電話したが平日であり仕事中でした。
エンジンは今度は下ろさず(エンジン1軸固定とし、パンタジャッキで斜めに)ピンを入れなおしました。 作業後、オーナーから連絡
があり、報告しました。 「油冷エンジンのオイルの流れを把握する」でオイルの流れを説明します。
キャブレターをO/Hする。  スポンジタイプのフィルターを外しファンネルを見るとかなり煤が付いているのが見て取れた。
ヘッドカバーの固定ネジはファンネル側のネジを締めすぎたらしくプラスネジが填っていた。
規定トルクを無視するとカバーが割れたりねじ山が潰れるためトルクレンチを使うべきである。
TMRも同じで過去にヘッドカバーが割れているものを見た。 2次エアーが心配されるため
交換となってしまう。
ガスケットを交換するためSBSでDR-Z400用を注文しようとしたが、パーツショップの2倍となってしまうことが判り、
PSのみ注文。 レーシングワールドでガスケットを購入した。 インジェクション車両主流になってきたためか
パーツショップでもFCRやTMRをすでに置いておらず、部品入手が困難になる可能性を認識させられた。
タンク側は綺麗だった。

過去のデータを参考に350ccセッティングベースセッティングへ変更。
PSはスズキ純正を注文
ガソリンが漏れていないから大丈夫という訳でないのがガソリンコックの中の
Oリング。 写真写りが悪いがひび割れている。同サイズのサンプルを購入。
 テストしてからBoltshopで販売予定(100円程度)
バッテリーも取り付けキーをONに切り替えたがヨシムラTEMPメーターだけ通電されている。 セルモーターの固定を折る
くらいだからヒューズが溶けるくらいは予想が付いた。 ヒューズを交換してもヘッドライトが暗く光った。 バッテリーを充電
したが・・・テスターでハーネス側に異常がないことを確認した。バッテリー自体に問題があるのでは?
新品のBattを購入しセットするとあっさり始動。
LED球がレンズに当たり、溶けている。 

お客さま依頼により、別のレンズに交換した。
ベースを削り直し、使っていない電球ソケットが抜け落ちていたので差し込んでおいた。
ひょっとすると振動で抜けてしまうのかもしれない。 また外れてしまうなら液体ガスケット
など塗って固定しよう。
腐食したガソリンホースを再利用。 LED基板(アクリルに銀紙を貼っただけ)が固定されていないことから
前に出てしまうため、ベースを削りガソリンホースで奥へ固定したのだ。 
ガソリンコックOリング部からの漏れはなく、OFF→Resへ切替。 数分後ガソリンの匂いが・・・指でミキシングボディーを
触って漏れ場所を探すとタンク部からの漏れがあった。

O/H時シールの弾性は確認済みで硬化はない。シール剤を使って面だしをしてやる。 これで漏れるなら新品のシールに交換する。
ガソリン漏れを直したところでエンジンを始動。

まぁまぁのキャブセッティングが1発で出た。 暖気している間、ネジの緩みや漏油を探す。 大丈夫らしい。
もう少し作りたい部分もあるがとりあえず乗ってみる。 クラッチの離れが悪い。 レバーペダル類の位置が割るい。
ハンドル(純正)の高さが気に入らない。 シート高をもう少し下げたい。 こんなところだろうか。


クラッチワイヤーの調整やシフトレバーの調整では変化が見られなかったためクラッチハウジングや
ドリブン・ドライブディスクを交換してみた。
組んで乗ってみたがそんなに変わらない・・・。

シフトリンク周りの動きが悪い・・・干渉していないかな?って思うくらいだったのでリンク周り清掃・
純正ギアシフトリンク(25520-26D00)交換をしてみた。

ミッションを上げる時に引っ掛かりがあり、上げたいタイミングで上げさせてくれない。
下ろす方はスムーズにいく。 エンジンを止めても同じだ。

一度純正のステップに交換して差を確認してみたい。
これで直れば
ニュートラルポジションランプが時々付かないため交換することとした。
下から上のものに交換したのだが、小さいポジションがニュートラル・
大きいポジションが4速です。

新旧ではワイヤーホースがメッシュタイプとビニールホースタイプと
仕様が異なることが判った。
純正のドライブスプロケットカバーは中途半端な感じがするため
アルミプレートを切り出してみた。 オーナーと相談しデザインに
変化を加える。
矢作に試乗です。
普通にハングオンしていたら台形のキャッツアイに右膝をヒット。 つなぎは着ていたため
骨折は避けられたが立つことは出来ても操作が厳しい。駐車場で痺れが引くのを待って
PITへ戻る。 新品でも屋外保管していたため表面が硬化していたタイヤの皮むきもできた。
長距離と攻め込みで問題点を探った。
・クラッチは問題ないようだがミッションの上げ方向に異常を感じる。 特に1速から2速への持ち上げ
 でシフトが硬く持ち上がらない感じ。 再度下げて一気に上げる事で2速以上が使える事態に。
 ミッションの下げ方向は全く問題ない。 シフトドラムに歪があるのか? 少し気になる点を確認したら
 クランクの再度O/Hを実施する。

・ハングオンで車体を傾けるとガソリンコックからガソリンが漏れるようだ。 キーを1度全部交換している
 ということなのでコック事態には問題ないようで、 タンクの口の部分の面だしをしてみる。
とりあえず、ヨシムラバックステップを外し、純正ステップに交換して変化があるか確認する。
しかし、変化はない。 リンク周りの干渉は見た目にもなかったからそんなに期待もしていなかった
がはっきりした。 エンジン側に問題がある。
お客さまに試乗と状況を説明。 フロントブレーキをお客さま要望で交換。
さて、O/H開始。 オイルは勿体無いが、もう交換。
クランクまでO/Hしたが・・・オイルタンク内の汚れが
残っていたか。 Boltshopで販売しているドレーンボルトの
強力な磁石の効果も改めて確認できた。
外は雷が鳴っており、狭いスペースでO/H開始。
クラッチ周りにやはり問題はないようだ。
ドラムか・・・ クランクO/H決定
ギアが欠けているとか、明らかに傷があるなどは見当たらなかったし、
組み方にも何も問題なかった。 強いて言えば経年での消耗と細かな
傷がギアやフォークに見受けられる。 ドラムはフォーク溝自体には
問題ないが、ボルトを規定トルクで締めるとねじ山が一部割れる感じが
あった。 そこでギア類・フォーク類・ドラム周辺ASSY交換することとした。
フォークの厚みは標準しかなく使用限度は不明。
計測すると3つとも3.8mm以下だったのだが、
PITに保管しているフックも3.8mm以下のものが
割とあった。 今回は3.8mmのものを3つ見つけたため
交換
ドライブ・ドリブンギアも比較的状態の良い中古とボルトの入りがよいドラムを選んでみた。
組んだ後、手でドラムを動かし、機構の重さを確認した。 ドリブンの1番大きいギアを組むと
動きが重くなる・・・。 組み方に異常はないのでこのまま組んでみる。
再度、エンジンを組みなおし、本日はここまでとする。 明日、積んで直っておればよいのだが。

バッテリーの充電をし、再始動! 直った。 ガソリンタンクの漏れもコックの面だしをし直ったようだ。
後はサイドカバーとグリップ交換だがお気に入りのプログリップの単色で振動吸収の優れたタイプは
レーシングワールドでも売り切れでネットで注文した。

アルミ(厚み:1cm)板を加工し、ハーネスを隠しつつも、吸入を考え大き目の穴を左右2つあけた。
全体的なアクセントにもなるからシルバーのままの方が良いようだ。
左右異なるグリップが付いていたのと走ってみて、グリップに振動が伝わったため、
交換することとなった。 プログリップは柔らかく厚みもあるため振動吸収に優れている
(2色のタイプなどはプログリップでも硬い。安いのだがこのタイプはレース用です)。
ただ、グリップエンドに触れると摩擦が大きくスロットルが戻らなくなるため少しカットしている。
グリップをボンドで付けず、サーキットと同じようにワイヤーリングし、スロットルの周りを
抑えた。
カーボンパネルをネジ止めすると、車載工具を積んでいても使えない。
そこで手で緩むボルトをいくつか買ってみた。 長さ的にこれが一番良いようだ。
横にはローレット、上にはマイナス溝もあり、5円くらいの厚みのコインを持っていれば、
簡単に緩められる。(300円/本)

脱落防止対策も施しました。
ネジ穴の汚れ、錆を落とし、再度タップを立て、リアスタンド用カラーを旋盤で作成しました。
車検対応のため、トランポに工具、部品、車両を積んで準備完了。
ヨシムラサイクロン用のJMCAカードがないため、音量を心配し350ccエキセントリックを加工し
バッフルを作成し試験中だけ使用した。 
車検終了後、ご自宅まで配送しました
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