マグネット


パーツカタログ 350:FIG.18,250:FIG.20

No. 部品番号 部品番号変更 250用 350用 部品名 在庫場所 備考
1 32101-47D00 - ステータ - -
2 32102-47D10 - - ロータ - 見ただけでは変更点なし
2.1 32102-47D00 - - ロータ -
3 07110-06257 - - ボルト - 同型
3.1 07130-06253 - - ボルト -
4 09100-05019 - ボルト,5×10 - -
5 09159-14015 - ナット - -
6 08341-31049 - - キー - 同型
6.1 09420-05007 - - キー -
7 32371-15D00 - クランプ,マグネットリードワイヤ - -
8 09108-05014 - スタッドボルト,L:18 - -
9 09180-05009 - スペーサ,5.5×9.5×6.5 - -
10 08310-11057 - - ナット - 同型
10.1 08310-00053 - - ナット -
11 09404-06402 - - クランプ,L:60 - -
マグネットカバーの取外し
 ステータ−を外し、ピックアップコイルの固定状態を確認。 レース用エンジンやNSRなどはピックアップコイルをスライドして点火時期を変えることが出来たが、gooseのコイルの固定状態から見て難しい。 しかし、圧縮比を高くした分、ノッキングを起こしやすくなるのは否めない。 その分を少量でも遅角するといった対策はとりたい。
 少量だがピックアップコイルの固定部の穴を広げスライドできるようにしたい。 ノーマルの状態で遅らせれば、当然以前より不完全燃焼が増えるので逆にノッキングを起こさないぎりぎりまで進角するといったところだが、今回は、エンジンの耐久性を取りたい。(いずれ進角に出来るようメモリをつけるといいかも)
250と350ではマグネットの大きさも違う。そのためマグネットカバーは流用が効かない。
 左側へ転倒した時、まずマグネットカバーが傷つく。 これは出っ張りが多い350だけでなく250でも同じだ。 しかしながら、ハイサイドで引きずった程度では多量のオイル漏れが起こったケースは少ないだろう。 アルミなので表面は傷つきやすいが、ショックを吸収し、ケース本体が割れることが少ないのだ。 また、厚さもあるため少々の傷は削り取ってしまえば問題なく使えるケースが多いことも事実。 今回のマグネットカバーも引きずった傷があったが、削り取ってしまった。 
 見てくれを良くするために鏡面化してみた。  ポリッシャーをかけて、ベノールを塗って拭き取った程度ですが、 しっかり、写りこみしてますね。 良しとしましょう。 
 ピックアップコイルはマグネットカバー側に固定されている。No.1(L・G)NO.2(Y・W)

これを見てコイルをずらすことを断念した。 明らかにNo.2のコイル位置を変更できなくしてある。 左の写真は全て350の物だが、250のエンジンとは差が無いのだろうか? そんなはずはないはずだ。 
たぶん250の方が進角に設定されているだろう。パルサコイルについては純正電装系パーツにて紹介します。
 250も350もステータ−は品番が同じ。 つまり、同じ物を使っている。
 スターター部を見るとアイドルギアとローター後ろにあるスタータークラッチが見たからに違う。
 ということで250も外してみた。マグネットカバーはセンタープラグを外し、ノギスで深さを計測してみた。
- 350 250
深さmm 61.8 41.3

次にフライホイルだ。 出っはりの部分のところを上の写真と比較して欲しい。 思ったと通り点火時期が350と250は違うのだ。
- 350 250 ジェベル
幅mm 42.85 42.85
直径mm 131.2 129.75
内径mm 105.85 105.2
a mm 16.2 24.35
360度分度器を買ってコイルを励磁するタイミングを今後考えたい。
350を250の点火タイミングに変更することは不可能ではない。 問題はクランクシャフトが250と350で違い、ローターも取り付け部が異なるのだ。 クランクピンは同じなので出来ないことは無いのだ。 しかし、試した訳ではないので、下手するとノッキングする可能性も出てきそうだ。
左の写真の上下に重ねたフライホイールは
上がgoose250・下がジェベル250”Tマーク”を
あわせて写真を撮りました。 大きさは変わら
ないですね。
ローター品番
車種 品番
Goose350 32102-47D10
DR350 L/M/N 32102-14D00
P/R/S 32102-14D30
Goose250 32102-47D00
DR250S SL/SH/SM/SHM 32102-14D10
SN 32102-14D30
SHEM/SHEN/SEP 32102-15D00
点火時期計測
ピンの位置を0度・Tマークを300度に合わせ計測した
度( °) 点火タイミング励磁角度
No2コイル No.1コイル
ON OFF ON OFF
Goose250cc 270 330 351 11
Goose350cc 280 335 352 12
目視のため誤差はあるだろうが、250のほうが約10度早く信号が出ていることがわかった。
バンズ&ハインズでタイミングホイールが販売されていることがわかった。
3200円 (ヨシムラのタイミングホイールを注文した覚えがあるが、以前「そんな物は販売していない」という話だった。 あれから1年(’03/8)…雑誌に値段を表記して出てるね。 もしかして切欠になった? 騙されてた?)
 

お客さまからの問い合わせ@
Q1現在 念願のクランク分解始めたのですが、マグネットロータ外して、シャフトのキー溝についているキーが外れてくれません。 何か特別な方法があるのでしょうか 教えていただけるとありがたいです。
A1
はい、かまぼこ型のキーですよね。 これはまず真上コンロッド側端を貫通ドライバー等で叩き、扇方にキーが出るようにします。 今度はクランクシャフトキー溝とキーの境辺りをキーを押し上げるように貫通ドライバーなどで叩き出すのが手っ取り早くクランクを分割する前に行うことが楽な部分です。
Q2かまぼこ型のキー  そうです。私も貫通ドライバーで叩いてみましたがやり方が悪かったのかもしれません。 また やってみます。 でも やり方が確認出来ると安心して作業進められます。 今後とももよろしくお願いします。
A2うーん。オイルの汚れでキーが外れにくいのかもしれませんね。 もともと固く填まっていて指で外れることは無いパーツですのでたたき出すのが基本です。 言葉で書くと以前の通りですがコツはあるのです。叩く位置と力の方向、その際、本体(今回の場合クランク)が動かないことですかね。
Q1マグネットロータですが、通常はロックナットを外す場合回り止めに27のレンチを使う様に出来てるハズなのですが私のロータにはそれがありませんでした。従いまして、回り止めは汎用品を使って外しました。そのロータには 三菱のマークがあるのですが、これも標準品なのでしょうか。  なお ロータリーリムーバ用のネジはあり、ロータ外しは問題ありませんでした。
A1250ccと350ccではマグネットローターの厚さが違います。 記憶では250ccは回り止めは無く、コンロッドを固定し回転させるんじゃなかつたっけ? ホームページには良い写真が無いね。また見て掲載するよ。標準です。 三菱製です

お客さまからの問い合わせA
お客様:症状は『火が飛ばない』です。
ことの発端は腰上をO/Hした際に、セルスターターを誤ってバラしてしまい、変に組み上げた結果スターターコイルの中の磁石を噛ませたみたいで、セルを押したらバッテリーのコードから煙が上がりました。
それからきちんとセルスターターを組み直し、いざエンジンを掛けようとしても、セルは回るもののプラグからはスパークしない状態になりました。

以降交換したのは、プラグ、プラグコード、イグニッションコイルです。ステーターコイルは抵抗値をみたのですが、サイトを参考に計測してみましたが異常が無いように思えました。
メインハーネスとCDIも中古ですが交換したのですが、依然としてスパークしません。
ステーターコイルも新品に換えたかったのですが、販売してないみたいなので八方塞がりになってしまいました。

報告します。ステーターの抵抗値を再度測ろうと、カバーを外して見てみたら原因がわかりました。
前回ステーターコイルの抵抗値の測り方が解らずにコイルを外して取り付けた際に組み方を間違えていた模様です。
添付の画像を見ていただけると一目瞭然です。
取り付けし直し、組み上げるとスパークしました。
kamo:点火タイミングはピックアップと左のローターの出っ張りが接近することで電磁誘導が発生する(電気が流れる)ことを利用している。 ゆえに同じ高さに2つピックアップが並ぶことはあり得ない。 点火信号が来ないから火花が出ないということ。

ステータ−コイルはDR250SHENやSEP(初期型ジェベル)が32101-15D01であるのに対し
てGoose用は32101-47D00と違うのですね。 見た目には何も変わりません。物は同じ?コ
ネクターも同じため、流用は可能です。テスターで計測した値も以下の通り一致します。

GooseSM参考値 Goose実計測値 DR実計測値 不良品1 不良品2 不良品3
茶−白 496Ω±20% 510Ω 502Ω 1MΩ上 1233Ω 1MΩ上
黄−黄 0.71Ω±20% 0.07Ω 0.07Ω 0.07Ω 0.07Ω 0.07Ω
緑−青 520Ω±20% 520Ω 513Ω 520Ω 520Ω 520Ω
黄−灰 520Ω±20% 520Ω 524Ω 520Ω 520Ω 520Ω
純正電装系パーツ<TS05Link>に故障情報あり。

ローターについての問い合わせ
Q1公道使用にしたかったのですが250と350で共通の14D30を付けるか検討しています。
一つ疑問なんですが何故このフライホイールだけ共通なのでしょうか?250と350の点火タイミングは変わらないのでしょうか? 変わらないわけ無いと思いますが・・・。
あと、お伺いしたいのですがクランクを外したところベアリングまで一緒に外れてしまいました。
どうすればベアリングと別で外せるのでしょうか?
A114D30は250と350で同じ物を使ってますが間違いないですがそのポイント情報をCDIで進角をずらしているからなんら問題ないだけなんです。結局CDIでエンジンの回転数を見て、それに見合った点火信号をだしているのですから調整点がCDIでもおかしくないですよね。
 ベアリングの件は金属の性質から考えてしかたがないと思います。 一方が強度の強い鋼材で一方が柔らかい鋼材。 隙間無く填っているとしたら想像でもどちらに付くか判りますね。 たまに違う時もありますがだいたいクランク側についてきてしまいますね。

エンジンがかからない事象の多くはステーター故障
関連リンク スターターギア
関連故障事例 ステーター解析・故障事例
inserted by FC2 system