Gooseの大きな特徴としてスイングアームブラケットがリアのリンクを支えていること。 リンクの考え方は’89年代のRGV250γなどと同様のフルフローター(2)です。 駆動の概要はピロクッションレバーに書かれております。 |
スイングアームブラケット スイングアームブラケットはアルミ鋳造で表面は荒く磨くと中にもす(鋳造時時間をかけず流し込んだのか細かな気泡が出来ている)があり磨いてもさほど綺麗にならない。 チェーンオイルなどこびり付くので汚れが目立たなくしたいところもある(フレームでも少し触れています) |
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リアサスレバー 磨けば鏡面可能。 ベアリング交換は10年以上立つ車体で交換しておいた方がよい。 放置されていてグリスが変色し固形化していたり、ベアリングのニードルに当たりが出ていている。 交換については下で書こう |
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リアサス 純正のサスとOHLINSショックとRGV250γRショックについて別ページで書いておきました |
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リアショックレバー 250と350で長さが違うのは他のページで書いたと思います。ただの打ち抜きなので横加重には対応できない。 ピロクッションレバーは平面の動きから3次現的な動きを可能にするためベアリングを用いました。 |
リアサスレバーのベアリング抜きについて | |
お店に任せると強引に抜かれそうで怖いから抜いて的な理由でkamoairでベアリングを外す事となったので紹介します。 ベアリング品番はベアリングの交換と選択検討に記載されています。 ベアリングプーラーは相手がアルミで小さなベアリングですからこの形状のものがベストです。 | |
ニードルベアリングが長くベアリングプーラーではどうしても抜けない場合、断面が台形でない(■)モンキーを加えさせその上にベアリングプーラーを乗せさらに引っ張るという手もありますよ。 バーコとかのモンキーではくちばしの先端が細くなるため、ベアリングが傾いてしまいます。 穴の形状を傷めないようプーラーが垂直になるようはさむのがポイントです | |
また、クッコなどのこのようなタイプは滑り止めがありアルミを傷つけてしまいます。見た目を損なうどころか抑える部分がベアリングの真横となるためひずみが出る心配があります。 適正工具ではずしましょう。 スライディングハンマーも傾いてしまうことがあるため好ましくないです。 |
お客さま車両から外されたリアサスレバー | |
リアリンクのオーバーホールを依頼される時に、結構あるのがフレーム側のボルトの腐食(他も何も整備していない人は抜きにくいのですが径が太く、プラスチックハンマーでは叩き出せないほど硬く固着している場合がある。 こうなるとやっかいで場合によってはフレームから外すため、スイングアーム外したり手間がかかる。 中古車購入時見ておきたいところではあるが、先に腐食していることを見越して交換部品を用意すると良い。 | |
別のお客さまのリンク部だがスイングアームブラケット側のベアリングはOHすることがあまりないらしく10年以上経過している車体の多くは錆が見られ外れない。 ピロクッションレバーなど入れるときは一度外すことをお願いしたい。 要領は貫通シャフトを取り付けるときと同じでリアタイヤとリアフェンダーの間にパンタジャッキを咬ませて抜き取る方法が楽です(貫通シャフト)
ベアリング全部交換より、kamoshopより中古の良い状態のものに交換した方が安く付く。 |
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スイングアームブラケットとの間(下図:10)に挟まるワッシャもやはり錆があり、これも交換する。 | |
ベアリング調査(フレーム側)ホイルベアリング
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関連リンク | |
ピロクッションレバー | リアショックレバーの代わりに取り付け、横にかかる力を逃がし、リンクの動きを改善します。 |
スイングアーム |